この記事では、Unityの始め方から学習に役立つおすすめのサイトまで、初心者の方にとって必要な情報をまとめました。
そして、Unityを学ぶために必要な基礎知識やプログラミング言語の選択、Unityのインストール方法など、ステップごとに詳しく解説しています。
どのように始めれば良いのか、どの学習サイトからプログラミングを学べば良いのか、そんなあなたの悩みをこの記事で解決いたします。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
|Unityとは
Unityとは、アメリカのUnity Technologiesが提供するゲーム開発エンジンです。
一様にゲーム開発エンジンと言われていますが、開発環境だけではなく、実行環境や様々なプラットフォームに対応する機能も備えているということで、多機能性・拡張性を持った統合的なプラットフォームとも紹介することができます。
また、Unityは誰でも使用することができるため、もしあなたがゲームを作りたいと思えば、簡単にゲームを作ることができます。
例えば、キャラクターやオブジェクト、世界観、動きや物理法則、ルールや目的などの基本的な要素を組み合わせることで、オリジナルのゲームを完成させることができます。
Unityは初心者向けのチュートリアルも無料で公開しているので、一度触れてみることをおすすめします。
|Unityの魅力
Unityは、世界シェアナンバー1を誇るゲーム開発エンジンであり、最も使用されているエンジンの一つになります。
そして、多くの人々に利用される理由は、他のエンジンにはない魅力的な特徴があるからです。
以下でその特徴を詳しく見ていきましょう。
マルチプラットフォームに対応
他のゲーム開発エンジンとは異なり、Unityはマルチプラットフォームに対応しています。
つまり、作成したゲームをさまざまなプラットフォームで公開することができます。
モバイルやデスクトップ、ゲーム機などが挙げられます。
そして、マルチプラットフォームに対応されていないと、開発者はプラットフォームごとに別々の開発環境やツールを使って開発する必要があったり、それぞれの特性に合うよう最適化や調整が求められたりします。
このような制約があると、開発者への負担は大きく増えることになります。
そのため、マルチプラットフォームに対応していることは開発者にとってとても魅力的な要素となることが分かると思います。
価格が安い
Personalという個人向けプランであれば、無料で使用することができます。
ただし、一部の機能やサービスに制限はありますが、趣味でゲームを作成したい方や初心者には十分なプランです。
また、年間10万米ドル以下であれば、収益を得ても問題ありません。
さらに、Unityには個人開発者向けのUnity Plusプラン、企業・チーム向けのUnity Proプラン、2つの有料プランがあります。
これらのプランにはPersonalにはなかった、高度の機能やサービスが含まれています。
価格はそれぞれ月額4,400円、月額16,500円となっており、他のゲーム開発エンジンと比較しても低価格で提供されています。
Unityは幅広いユーザー層を想定し、低価格ながら高品質な開発環境を提供することで、多くの開発者に支持されています。
プログラミングなしでゲームが開発可能
ゲームを開発するには基本的にプログラミングが必要となりますが、Unityではプログラミングを使用せずに、「Playmaker」や「Bolt」といったツールを使用することで、ゲームを開発することが可能となっています。
しかし、作れるのはシンプルで簡単なゲームやプロトタイプに限ります。
また、プログラミングを学ぶことによって、より高度な制御や柔軟性を持ったゲームを作成することができます。
UnityではC#やBooというプログラミング言語が使用されていますが、プログラミングの知識を持つことで、Unityの機能をフルに活用しながら、自分のアイデアをより自由に実現することができます。
そのため、高度なゲームを作成したい場合はプログラミングを学ぶ必要があります。
アセットストアが充実している
3Dキャラクターモデルやテクスチャ、音楽、効果音、プログラムのスクリプト、エディター拡張ツールなど、さまざまな種類のアセットを購入または無料でダウンロードすることができます。
上記で述べたプログラミングができなくてもゲームが開発できるのは、それだけアセットストアが充実しているからということでもあります。
アセットを適切に活用することで、オリジナルのゲームを作成してみましょう。
あなたが気に入ったキャラクターを使用したり、特徴的なテクスチャを適用したりと、魅力的な作品になるはずです。
また、ユーザーが作成したアセットを販売することも可能となっています。
もし有用なアセットが作成できたら、実際に販売してみてはいかがでしょうか。
|Unity入門者におすすめのプログラミング言語
Unityで使用できるプログラミング言語は、「C#」「JavaScript」「Boo」の3種類ありますが、その中でもUnity入門者におすすめの言語は「C#」になります。
さらには、「JavaScript」「Boo」のこの2種類は、Unityのバージョン変更以降、新規作成を行うことができなくなりました。
以前から使用されている方はまだ使えるそうですが、これから使う方は必ずC#しか使えないということになります。
そのため、Unity入門者が学ぶプログラミング言語は、C#一択になります。
また、C#はMicrosoftが開発している言語であり、Windows向けのアプリ開発にも使用されるほど、メジャーな言語の一つになります。
さらに、学習難易度もそこまで高くなく、Microsoftから無償で提供される教材があれば誰でも習得することができるでしょう。
|Unityを独学のステップ
次にUnityを独学で習得するための4つのステップをご紹介します。
そして、これから紹介するステップを丁寧に正しくこなすことができれば、あなたにも本格的なゲームを開発することができるようになるでしょう。
Unityの基礎を学習サイトで学ぶ
Unity入門者は、まずUnityの基礎を学習サイトで学ぶようにしましょう。
自分の作りたいゲームがUnityで開発することができるのか、ゲーム開発の仕組みを正しく理解しているかなど、独学で習得するにはステップを踏んで1から基礎を固める必要があります。
基礎を学んでいく中で自分の理想に近いものであり、方向性がずれていないことを確認出来たら、次のステップに進むことをおすすめします。
C#の基礎を学習サイトで学ぶ
Unityの基礎を習得することができたら、次のステップとしてプログラミング言語C#の基礎を学習サイトで学ぶようにしましょう。
上記でもあったように、プログラミングを使用せずともゲームを開発することは可能ですが、やはり本格的にゲームを開発したいのであれば、プログラミングを学ぶことに越したことはありません。
C#を学習することでUnityの魅力的な機能を最大限使えるようになりましょう。
期間としては、2ヶ月ほど時間を設けると良いと思います。
簡単なゲームを作る
C#の基礎を学ぶことができたら、次のステップとして簡単なゲームを実際に作ってみましょう。
Unityの基礎を学んだうえで、C#の基礎をきちんと学ぶことができていれば、簡単なゲームなら作ることができると思われます。
最初から本格的なゲームを作るのではなく、簡単なゲームの開発でも実践を積むことが大切となります。
1歩ずつゲーム開発のコツをつかんでいきましょう。
そのうえで、最終的には本格的なゲームを開発するというイメージを忘れないように取り組んでいきましょう。
本格的なゲーム作りを始める
簡単なゲームを問題なく開発することができれば、今まで学んできた基礎をおさらいしつつ、本格的なゲームの開発に取り掛かりましょう。
ただし、最初から自分のイメージしている完璧なゲームを作るのではなく、基盤を固めるように丁寧に作成していくことが大切となります。
まずはできることを増やしていくことで、着実にステップアップしていくことをおすすめします。
そして、ここまで順調に進むことができていれば、あなたには本格的なゲームを作り上げる実力がついているはずです。
|Unityの始め方
Unityを始めるためには、ユーザーに適したプランをインストールし、Unityのアカウントを作成する必要があります。
以下で、その手順を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしていただきながら実際にUnityを始めてみましょう。
①インストール
まずはUnityの公式ページにアクセスしていただいて、画面右上に出てくる「プランと価格を確認する」という青いボタンを押してください。
すると、最初は「個人およびチーム」」が選択されているので、その左隣の「学生および趣味の個人開発者」を選択しなおしてください。
学生と個人が出てくるため、自分に合った方で「始める」を押してください。
ページが切り替わると、「Unityを使って3つのステップで作成」と出てきます。
- Unity Hub をダウンロード
- Unity バージョンを選択
- プロジェクトを開始
これらの記載されているステップでインストールを進めていただければ、完了となります。
1. のUnity Hubとは、Unityのバージョンを管理するための必要なツールとなるので、覚えておきましょう。
②アカウントの作成
インストールの完了次第、次はアカウントを作成していきましょう。
インストールしたUnity Hubを開いて、右上にあるアイコンからサインインを押してください。
しかし、まだアカウントを作成しておらずサインインをできないため、create oneからアカウントを作成します。
そして、まず登録に必要な情報の入力を求められます。
Email、パスワード、ユーザーネーム(ニックネーム)、フルネームの4つのみです。
さらに、Unityの利用規約とUnityプライバシーポリシーに同意し、ロボットではないことを確認できたら、左下の黄緑色の「Create a Unity ID」を押してください。
これでアカウントを無事作成することができたので、Unityを始めることができます。
|Unityおすすめ学習サイト
最後に、Unityを使いこなすためのおすすめ学習サイトを紹介したいと思います。
どの学習サイトも幅広いレベルやテーマに対応しており、効率的に学ぶことのできる環境が整っています。
そしてあなたに最適な学習サイトで、プログラミングを学んでみましょう。
Unity公式
まずはUnity公式の学習サイトであるUnity Learnを紹介します。
Unity Learnには、さまざまなレベルやトピックにわたるチュートリアル、コース、プロジェクトが用意されており、Unityの学習に役立つ資料が無料で豊富に揃っています。
また、Unity Learnでは動画やテキストでの学習コンテンツを通じて、Unityの基礎から応用的なテクニックまで学ぶことができます。
さらには、学習した知識を実践するためのプロジェクトや演習も提供されており、ゲーム開発の経験を積むことができる優れものとなっております。
しかし、日本語対応の方はそこまで進んでおらず、動画は音声・字幕ともに英語であるため、限られた人にしか使えないことがデメリットとして挙げられます。
ドットインストール
次に「ドットインストール」という3分動画でマスターできるプログラミング学習サービスを紹介します。
このドットインストールには、「Unity入門」といったUnity入門者にとって最適なプログラムが提供されています。
その上、無料で学ぶことができます。
また、このプログラムは全26章で構成されており、最初のインストールから、実際に簡単なゲームを作るところまで丁寧に解説されています。
Unityの基礎を学ぶためにはもってこいの教材でしょう。
さらに、動画の長さはどの章でも3分以内に収められているため、無理なく短時間で技術を身に付けていくことができます。
ぜひドットインストールを活用していただいて、Unityの基礎を学んでいきましょう。
Udemy
次に「Udemy(ユーデミー)」というオンライン型プログラミング学習サイトを紹介します。
費用は有料で、21万以上あるコースから、自分が学びたいコースを選択することができます。
Udemy内では「Unity」と検索すると、6923件がヒットし、基礎から学ぶことができるコースもありますし、プロではないと作れないような本格的なゲームの作り方を学べるコースも存在します。
このようにUdemyは幅広いレベルに対応している学習サイトであるため、プログラミングの基礎が固まって次のレベルに挑戦したい、どんどん難しいものにチャレンジしたいという方にとっては、とても有用なサイトであると思われます。
実際にどんな教材があるかだけでも、ぜひ見学してみましょう。
「Udemyセール」については、こちらよりチェックしてみてください!
おもちゃラボ
最後に「おもちゃラボ」という個人ブログを紹介します。
このサイトは、ゲーム開発の業界で有名な「ちくわさん」という方が運営しています。
ちくわさんは、Unityの教科書やC#入門書など、多数の本を出版しており、その知識や経験をブログでも共有してくださっています。
そして、このブログの中でも特に参考にされている記事が、「【Unity入門】60分で作るシューティングゲーム」になります。
この記事では、シューティングゲームを作成するための手順が、第1回から第6回まであり、簡潔に分かりやすく解説されています。
そして驚くべきことに、たったの60分でゲームを作り上げることができるのです。
この記事にはゲームを開発するための基礎がたくさん詰められているので、ぜひ参考にしてみてください。
|まとめ
この記事を通じて、初心者の方々がUnityの世界に一歩踏み出す手助けをできていれば、私は幸いです。
今回はUnityの始め方や信頼性のある学習サイトなどを詳しく解説しましたので、ぜひ参考にしていただいて実際に挑戦してみることをおすすめします。
正しいステップで学ぶことでUnityの魅力を存分に活かし、自身のアイデアを現実化できる喜びも味わうことができると思います。
また、学習には時間と努力が必要ですが、継続的に実践を通じて学ぶことで、あなたのゲーム開発の才能が現れるかもしれません。
もちろん、挫折することもあるかと思いますが、諦めずに挑戦し続けてください。
素晴らしい成果が出ることを私は楽しみにしております。