Instagramを始めとしたSNSにおいて、「盛れる」た「映える」といった表現が定着しつつあります。
これらは風景や食べ物などだけではなく、顔写真などに対しても利用されます。
そして近年、AIアバターによって現実離れした様々な画像を気軽に生み出せるようになりました。
以前まではプロに頼んで加工していたような高品質のCG画像やイラストが、自身の顔写真を元にして生成できるのです。
本記事ではそんなAIアバターについて、その楽しみ方から特徴、さらにはおすすめのアプリを紹介していきます。
一読いただければAIアバターに関する内容は完全に理解できるはず。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
|AIアバターとは一体何?
アバターとは「ネット上などの仮想現実において、自身の代わりに利用する分身」を指す言葉です。
古くは顔の輪郭から各パーツ、髪型などを選択し、自身で組み立てていくものも存在していました。
しかし現在ではAI技術の発達によって、顔の細部から服装に至るまで自由自在に作成するサービスが実現しているのです。
さらに、自身を撮影した写真をベースに、AIが様々な作風を元にイラストに変換してくれるアプリも登場。
InstagramやTwitterといったSNSにおいて話題沸騰し、大きな注目を集めることになったのです。
現在ではインフルエンサーや芸能人だけではなく、数多くのユーザーが利用する一大ジャンルにまで成長しており、その注目度はとどまるところを知りません。
様々なスタイル、作風に自身の顔写真を変換できる仕組みは、老若男女問わず人気を博しています。
作風についても名画風、CG風、イラスト風といった様々なタイプに対応可能。
色々な楽しみ方ができるサービスとして注目を集め続けているのです。
|AIアバターの楽しみ方
AIアバターの楽しみ方は多種多様です。
こちらでは、以下の内容に沿ってそれぞれ詳しく解説していきます。
- 髪型やメイクを気軽に試せる
- 性別を入れ替えて遊べる
- 複数人の顔を混ぜる
- SNSなどのプロフ画面にも!
髪型やメイクを手軽に試せる
AIアバターでは写真撮影した自身の顔から、理想とする顔の造形を作成できます。
編集を加えられる範囲は顔だけではなく、服や髪型にまでおよびます。
そのため、自分自身の顔をベースに新しい髪型、チャレンジしたいと考えるメイクなどをスマホ画面を通じて気軽に試せるのです。
このような気軽なものから、整形といった中々自身ではイメージし辛い変化についても、AIアバターを利用すれば簡単に確認できます。
「もし整形するなら〇〇を触りたい」
と考えていても、実際問題として、全体のバランスが取れていなければ意味がありません。
このような確認も気軽に行える点は、AIアバターの大きな魅力でしょう。
さらに、現実世界では中々試せないファッションも実現できるなど、多種多様な変身が簡単に実現するのです。
性別を入れ替えて遊べる
Aアバターは単に顔を加工するだけではなく、そもそもの性別自体を変更できます。
例えば、男性の写真であった場合、もともとの男性的特徴を和らげ、女性的な特徴を加えてきます。
その逆も然りで、完成後には性別を入れ替えた顔写真が生み出されるのです。
AIアバターによって生み出された画像は、それぞれの性別の特徴が強調される傾向にあります。
現在ではこのように加工した上で画像をSNS上にアップする男性を「加工女子」と呼び、ある一定のジャンルを築きつつあります。
一方、女性が男性化した写真を上げる「加工男子」とも呼べる人たちも登場し、様々な楽しみ方がされていることがうかがえます。
複数の人の顔を混ぜる
撮影元の顔写真を高いレベルで加工するAIアバターですが、なんと複数人の顔を混ぜ、新たな顔を生み出すことも可能です。
AIが認識する画像条件に沿っていれば、どのような画像であっても問題ありません。
実在の人物と架空のキャラクターを混ぜることも可能ですし、もちろん現実の人同士を混ざり合わせた写真も実現できます。
おおよその場合において、両者の特徴を上手くかけ合わせた中間的な顔が生み出される傾向にあるようです。
そのため、遊びの1つとして楽しむには非常に優れた特性だといえるでしょう。
一点、自身の顔だけではなく、第三者の顔写真を利用することになりますので、その取り扱いには注意が必要です。
SNSなどのプロフ画面にも!
SNS等のプロフ画像については、一般的に顔写真等の「その人自身」が想像し易いものが適しているといわれています。
しかし、不特定多数に確認されるSNS上に、自身の顔をアップすることに抵抗ある人は少なくありません。
プライバシーの観点から顔写真は使いたくないという場合でも、AIアバターを利用すれば自分でありながら自分ではない写真を生み出せます。
さらに、髪型の変更やメイクなど、様々な変化に瞬時に対応できます。
結果として、実際の自身の姿を公開することなく、人間味あふれるアイコンが実現できるのです。
信用を高めたいが、身バレを避けたいという場合において、AIアバターの活用は有効だと考えられます。
現在では自然な顔写真の作成も可能ですので、このようなケースにおいて利用されることも考えられるでしょう。
|AIアバターが作成できるアプリ7選
AIアバターが作成できるアプリは多数存在しています。
こちらでは、以下の人気アプリをそれぞれ紹介します。
- SNOW
- YouCam Perfect
- Meitu
- AIピカソ
- TikTok
- ToonMe
- Lensa AI
SNOW

SNOWは2015年9月にサービスが開始された、比較的老舗のアプリです。
自撮りに特化した写真加工アプリであり、日本や韓国、台湾を中心にリリース直後から急激な成長を遂げました。
日本国内においてはリリース当時には大きな注目を集め、AIアバターの火付け役ともいえる存在になりました。
2018年にはそれまで運営していたSNS関連のサービスを終了し、カメラ機能により注力する方針を採用しています。
無料利用でありながら、顔認識スタンプやフィルター等の豊富な機能が魅力です。
現在でもビューティー効果、メイク機能など、新しいサービスが続々と登場しております。
ハロウィンなどの季節には、本アプリを利用した写真がSNSに多く出回るなど、現在もなお人気のAIアバターアプリといえるでしょう。
YouCam Perfect

YouCam PerfectはAI編集機能を豊富に搭載した、写真編集アプリです。
1枚の自撮り画像を編集するだけではなく、13枚〜20枚という複数枚から様々なアバターを自動で作成します。
豊富な効果、フィルターを有しており、直感的な気分に合わせた画像作成が可能。
AIアバターの対応作風についても、SFやファンタジー、イラスト風など、多種多様なスタイルの画像を生み出せます。
ユーザーの個性とスタイルをかけ合わせることで、数百種類にものぼるAIアバターの作成が可能となるでしょう。
顔写真だけではなく、全身に対する加工も簡単に行えるなど、制作物の高い品質から幅広い年代に支持されています。
Meitu

Meituは画像の加工から編集に特化したアプリです。
写真だけではなく、2022年にはイラストに対する加工にも対応するようになりました。
そのため、自身で書いた簡単なイラストを清書してもらい、より丁寧で複雑なイラストに書き換えてもらうこともできるのです。
利用については基本無料ですが月額800円、もしくは年間3,800円の有料版も存在しています。
有料版では広告表示が消えるだけではなく、フィルター効果やテンプレート機能などを全て利用することが可能となります。
実際の画像をイラスト風に変更することも得意としておりますので、SNSに利用するアイコンに使うこともできるでしょう。
複数画像の一括編集にも対応しており、使い勝手のいいアプリだといえるはずです。
AIピカソ

AIピカソは簡単な下絵だけではなく、テキストからでも高品質な画像を生成できるAIアプリです。
「富士山を浮世絵風に書いて」などと指定するだけで、あっという間に画像が生成されます。
リリース当時、その画像生成能力は多くの人を驚かせました。
2023年1月からAIピカソには、顔写真からイラストを生成する機能が追加されました。
10枚〜20枚程度の写真を参考にしながら、それらの特徴を捉えたイラストが生成されます。
AIピカソが本来持っている高品質なイラスト技術がベースになっているため、生み出される画像レベルは非常に高いです。
日本人が理想とする姿を描くように設定されていることから、一般的に美しいと思われる造形が簡単に実現します。
TikTok

TikTokはショートムービーの共有を中心に、世界中で人気を博すアプリです。
2023年5月にAIアバター機能が追加されました。
1枚〜複数枚の画像、もしくはイラストからの作成に対応しており、今後の利用者拡大が期待されています。
作成した画像をプロフィール画像に設定した場合、ストーリーズを通して全員にお知らせする機能などを有しています。
しかし、現状ではアバター機能の利用は1日1回限り。
作成については1つに対して20分程度掛かるなど、まだ発展途上ともいえる段階です。
さらに、1週間以内に作成したAIアバターのダウンロードが必要など、規制がある状態となっています。
世界中で人気のアプリですので、今後の対応に注目すべきといえるでしょう。
ToonMe

ToonMeは単にイラスト風のAIアバターを作成するのではなく、「ディズニー風」イラストに変換することを得意としています。
新旧ディズニーアニメの特徴を掴んだ顔写真の生成が気軽に可能です。
利用方法についても写真撮影から変換を指定するだけの簡単操作。
出来上がりのバリエーションについても全部で5種類の画像が表示されます。
アニメ風からCG風まで多種多様な作風から選択できますので、必ず好みの作風が生み出されるでしょう。
アプリの利用は3日間のみ無料トライアルが適応されますが、以降は月額550円が発生しますので注意が必要です。
ディズニーアニメ好きには是非おすすめしたい、特徴的なアプリといえるでしょう。
Lensa AI

Lensa AIは2018年に開発された写真編集アプリです。
登場からすでに5年が経過している比較的古いアプリではありますが、2022年11月にリリースされた「マジックアバター」機能が大きな話題になりました。
この機能によって、海外のiOS App Store「写真とビデオ」チャートにおいて1位を獲得。
改めてLensa AIが注目されるきっかけになりました。
本機能が注目された理由は、そのアーティステックで高品質なイラストにあります。
10枚〜20枚程度の写真を参考に、デジタルアーティストが作成したようなアバターが簡単に生成されるのです。
「マジックアバター」の利用は有料ではありますが、7日間のトライアルが設けられています。
通常のAIアバターとは一風変わった、個性的な作品を求める場合にはピッタリのアプリだといえるでしょう。
|利用前にプライバシーポリシーの確認を
AIアバターが作品を生み出す際に使用する写真について、アップロード以降の使われ方に対して懸念する声もあります。
写真自体がAIの学習に利用され、流出してしまうのではないかという問題です。
一般的な健全なアプリの場合、プライバシーポリシーにおいて写真の取り扱いに関する説明がされています。
しかしながら、悪質なアプリの場合は写真情報が流出する恐れは確かにあるといえます。
信頼できるアプリのみを利用し、見知らぬアプリには手を出さない、プライバシーポリシーをよく確認するなどの姿勢が必要となります。
|まとめ
AIアバターに関する基本的な内容から楽しみ方、おすすめのアプリについて解説してきました。
自身の顔写真を簡単に加工できるAI技術は凄まじく、あっという間に高品質な画像が複数枚生み出されます。
現在ではSNSのプロフィール画像にも広く使用されるなど、幅広い範囲において活用されています。
一見すると実際に存在しているかのような画像は、これまでにない体験を人類に提供しているといえるでしょう。
今後もさらなる進化が期待されるAIアバターですので、まだ触ったことが無いという方は、本記事の内容を参考にぜひ一度お試しください。























