「VALORANT(ヴァロラント)」は、最近世界中で注目を集めている5vs5のタクティカルシューターゲームです。
eスポーツとしても注目を集めているゲームであり、世界中で大会が開催されています。
2022年の世界大会では日本のチームが3位になったことで、テレビのニュースに取り上げられていました。
本記事では、「VALORANT」のルールや特徴、おすすめポイントを解説していきます。
「VALORANT」に興味がある方、やってみたい方はぜひ最後までご覧ください。
目次
|VALORANTとは
「VALORANT(ヴァロラント)」とはRiot Games(ライアットゲームズ)が開発・運営しているFPSです。
FPSとはFirst Person Shooter(ファーストパーソンシューター)の略称で、一人称視点のシューティングゲームのことです。
2020年6月2日に世界各国で正式にサービスが開始されました。
従来の5vs5のFPSとの違いは、武器だけでなく、アビリティも駆使して敵を倒していくという要素です。
アビリティとは、ゲームプレイの戦術に変化をもたらすような補助的なものとなっています。
例えば、敵の視界を奪うフラッシュや敵が一方的に銃を撃ててしまう場所を塞ぐスモークなどさまざまなものがあります。
「VALORANT(ヴァロラント)」には、カジュアルにできるアンレートから、力試しができるコンペティティブ、打ち合いの練習ができるデスマッチなど、さまざまなゲームモードも用意されています。
プレイ人口
リリースから2年経った現在でもゲームのプレイ人口が増加しています。
また、大会を重ねるごとに人気が上昇し続け、視聴者数も増加しています。
各ゲームのプレイヤー数を測定しているActiveplayer.ioから、2022年12月時点で毎月2300万人の全世界のプレイヤーがVALORANTをプレイしていることが明らかになっています。
2021年時点のプレイヤー数と比べると約400万人の増加になっています。
プレイヤー数が増加した要因は2022年7月にデンマークで開催された世界大会「VCT 2022: Stage 2 Masters – Copenhagen」だと考えられます。
プレイ可能なプラットフォーム
2023年6月時点では、VALORANTに対応しているプラットフォームは「PC」のみとなっていますが、モバイル版「VALORANT Mobile」のリリース予定が正式発表されています。
VALORANTはVALORANT公式サイト・Epic Gamesストア・マイクロロフトストアでダウンロードできます。
2023年6月、日本で世界大会が開催
2023年のVALORANT Champions Tourの2番目の国際大会となるMasters TokyoがTIPSTER DOME CHIBA(6/11〜14、6/16〜21)と幕張メッセ(6/24、25)で開催されます。
今大会では各地域のリーグで上位を取った12チームが東京に集結し、オフラインで試合が行われます。
日本チームは惜しくもリーグで敗退してしまい、今回の出場権は勝ち取れませんでした。
今回のMasters Tokyoに出場するチームは、
Pacific(アジア)リーグ
- DR
- Paper Rex
- T1
EMEA(ヨーロッパ)リーグ
- FNATIC
- Team Liquid
- FUT Esports
- Natus Vincere
Americas(アメリカ)リーグ
- LOUD
- Evil Geniuses
- NRG
中国リーグ
- Attacking Soul Esports
- Edward Gaming
計12チームとなっています。
2022年には日本チームが世界3位に
アイスランドで開催された国際大会「2022 VALORANT Champions Tour Stage 1 Masters Reykjavík」(以下、VCT)で、日本チームの「ZETA DIVISION」(以下、ZETA)が3位という偉業を成し遂げました。
タクティカルFPSと言われるジャンルのゲームでは、世界大会において日本チームは1勝することも難しい状況が続いていました。
「2022 VCT Stage 1 Masters Reykjavík」では、あと1回負けたら敗退という状況で各国の強豪チームと対戦し、勝利を収め、日本初のプレイオフ出場という歴史的快挙を達成しました。
プレイオフでも初戦は負けてしまいましたが、ローワーブラケットでの対戦に勝利を収め、世界トップ3を果たしました。
トップ2をかけた北米のOpTic Gamingとの対戦に敗れ、ZETAは世界3位となりました。
その他様々なイベントや大会が開催
「VALORANT」は国際大会や地域リーグだけではなく、さまざまなイベントや大会も開催されています。
2023年の3月と6月に「VALORANT CHALLENGERS JAPAN」が開催されました。
日本で一番強いチームを決める大会で、3月の大会ではFENNELが優勝し、6月の大会ではSCARZが優勝しました。
2022年の10月に「RAGE VALORANT」というイベントが開催されました。
このイベントではストリーマーのオールスターマッチや現役の選手のオールスターマッチが行われました。
また、ストリーマーやVtuberがチームになって対戦した「CRAZYRACCOON CUP VALORANT」というイベントも配信されました。
|VALORANTのルール
VALORANTをプレイしたり、配信を楽しみながら視聴したりするためにはルールの理解が必要になってきます。
ここからは、VALORANTのルールを簡単に解説していきます。
5対5のチームで爆弾を設置
「アンレート」「コンペティティブ」「スパイクラッシュ」「レプリケーション」の4つのゲームモードでは5対5の爆破モードが採用されています。
ラウンドを13本先に取った方が勝利です。
爆破モードとは、アタッカー側とディフェンダー側に分かれ、アタッカー側はマップ内にある爆破ポイントに爆弾を設置し爆破、ディフェンダー側は爆弾の爆破を阻止するモードになっています。
武器やスキルはラウンド毎に購入
プレイヤーはラウンド開始前の購入フェーズに、ゲーム内の通貨を使用し、武器やシールド、キャラクターのスキルを購入できます。
自分やチームが持っているお金を確認し、購入する武器の強さを揃えることが重要です。
お金がないチームの他プレイヤーに武器を購入できます。
チームの武器の強さを揃えてあげることでラウンドの勝率を上げることができます。
また、相手を倒した時や味方が倒されたときに持っていた武器がドロップするので、その武器を使用できます。
ラウンドの勝利条件
アタッカー側とディフェンダー側でラウンド勝利条件が異なります。
アタッカー側のラウンド勝利条件
- ラウンドでの制限時間(1分40秒)の間に相手を全員倒す
- 制限時間内に爆破ポイントにスパイクを設置し、爆発させる
この2つの条件のどちらかを達成することでラウンドを取得できます。
ちなみに、スパイクの設置には4秒かかり、45秒で爆発します。
ディフェンダー側のラウンド勝利条件
- ラウンドでの制限時間(1分40秒)の間に相手を全員倒す
- 設置されたスパイクを爆発する前に解除する
- 制限時間(1分40秒)の間に敵に倒されず、爆発ポイントにスパイクも設置させない
この3つの条件からどれかを達成することでラウンドを取得できます。
スパイク解除にかかる時間は3.5×2で計7秒です。
スパイクの解除は半分まで行くと、途中で解除をやめたとしても、次の解除のときは解除ゲージが50%からのスタートになり、3.5秒で解除できます。
|VALORANTの特徴
VALORANTの特徴は、いろんな役割のキャラクター(エージェント)が存在し、スキルを使用しながら戦えるところです。
エージェントの役割やスキル、武器、ゲームモードなどを解説していきます。
プレイする際に参考にしてみてください。
多彩なエージェント
エージェントは4つの役割(ロール)に分かれています。
- デュエリスト:主に前線で戦うロールです。爆破ポイントに入る(エントリー)に使用できるスキル・アビリティを持っています。
初心者は自己回復やフラッシュを使用できるフェニックスや直感的な操作ができるジェットがおすすめです。
- センチネル:自チームのエリアを広げるロールです。敵の進行を妨害するスキル・アビリティを持っています。
初心者は回復や相手の進行と射線を一時的に防ぐ壁を設置できるセージがおすすめです。
- コントローラー:スモークというスキル・アビリティを使用して、敵からの射線を通さないようにしたり、進行を妨害したりするロールです。
初心者はスモークを使用するのが比較的簡単なブリムストーンをおすすめします。
- イニシエーター:ドローンなどのスキル・アビリティで敵の位置を見つけたり、フラッシュで味方のサポートをしたりするロールです。
初心者は相手の位置を把握できるソーヴァがおすすめです。
武器も豊富
武器はサイドアーム、サブマシンガン、ショットガン、ライフル、スナイパー、ヘビー、ナイフの7種類あります。
基本的に購入する武器はライフルのヴァンダルかファントムになります。スナイパーが得意な人はオペレーターを使用する選択肢もあります。
サイドアームのシェリフ、スナイパーのマーシャル、ライフルのガーディアンの3つの武器は相手の頭に当てると1発で倒すことができます。
マップや所持金で購入する武器を選択することがラウンド勝利に重要な条件です。
様々なモードで楽しめる
VALORANTには、さまざまなゲームモードがあります。
アンレートは基本の爆破ルールを採用しており、13ラウンド先取で勝利です。
コンペティティブはアンレートと同じルールですが、ランクシステムとオーバータイムが導入されています。
スパイクラッシュはアンレートと同じルールで、4ラウンド先取することで勝利です。
デスマッチは40キル先取で勝利です。スキルは使用できません。
レプリケーションはアンレートと同じルールですが、同じチームのプレイヤー全員が同じエージェントを使用します。
エスカレーションはレベルを上げながら勝利を目指すゲームモードで、さまざまな武器を楽しめます。
ランク制もあり高みを目指せる
コンペティティブでは試合に勝利することでランクポイントを獲得できます。
ランクはアイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイアモンド、アセンダント、イモータル、レディアントの順になります。
各ランクには1から3までのサブランクがあり、3が最も高いです。コンペティティブをプレイするには、プレイヤーはレベル20以上の必要があります。
最初の5試合はプレイヤーのスキルを評価する振り分け戦となっており、5試合終了後にランクが決定されます。
レディアントは各地域の上位500人のみが到達できるランクであり、表示されるのは1から3のサブランクではなく、500位中何位という順位です。
|VALORANTのおすすめポイント
VALORANTの魅力はエイムだけでなく、スキルの使用も重要です。
スキルを使用することで、相手との打ち合いを回避したり、優位な状況を作ったりできます。
初心者でも、フラッシュ、スタン、スモークなどのスキルを駆使することで、打ち合いに勝つことが可能です。
さらに、さまざまな役割を持ったエージェントが存在し、自分のプレースタイルに合ったエージェントを選ぶことができます。
VALORANTはチームベースのゲームなので、戦略を考えながらプレイできます。
うまく立ち回ったときの達成感はとても大きいです。
また、最近では、多くの大会でストリーマー、VtuberがVALORANTを配信しており、ルールを理解し実際にプレイすることで、その凄さや強さ、難しさがより深く理解できます。
これにより、視聴する側でもより楽しみが広がるでしょう。
|まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事ではVALORANTのルールや特徴、おすすめポイントを解説しました。
基本無料なので興味があれば少しプレイしてみるといいと思います。
大会や配信も多く行われているので、興味がある方はぜひ視聴してみてはいかかでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。