Facebook(現Meta)の「Oculus Rift(オキュラス リフト)」がリリースされた2016年は「VR元年」ともいわれています。
2021年には、Facebookが「Meta(メタ)」に社名変更し、「メタバース元年」とも呼ばれました。
そして今年2024年、ニュースなどでも「メタバース(Metaverse)」「VR(Virtual Reality)」という言葉を耳にすることも多くなってきたのではないでしょうか?
そこで本記事では、最新トレンドワードである「メタバース」と「VR」について、初心者でも理解できるようにわかりやすく解説していきます!
両者の違いから具体的な活用事例・サービスも紹介しているので
「メタバースやVRといわれてもあまりイメージできない…。」
という方でも最後までお読みいただければすぐに理解できるので、ぜひ最後までお付き合いください!
<メタバース相談室の最新情報をSNSでチェック!>
目次
|そもそもメタバースとVRとは?
メタバース | VR | AR | |
英語 | Metaverse | Virtual Reality | Augmented Reality |
読み方 | メタバース | バーチャルリアリティ、ブイアール | オーグメンテッドリアリティ、エーアール |
日本語訳 | 仮想空間 or 仮想世界 | 仮想現実 | 拡張現実 |
概要 | インターネット上に構築された現実に近い特徴を持つデジタル空間 | CGで作り上げられた架空の世界を、現実のように見せる技術や手法 | 現実空間にデジタル情報を重ね合わせる技術や手法 |
「メタバース(Metaverse)」と「VR(Virtual Reality、仮想現実)」と聞くと、
「3Dゴーグルみたいなものが必要なコンテンツ」
「ゲームなどでよく利用される技術」
のようなイメージを持っている方が多いかもしれません。
確かにこういったイメージは間違いではありませんが、厳密にはメタバースとVRは全く違うものです。
ここではまず、メタバースとVRの違いを明確にしていきましょう。
メタバースは「仮想空間」という意味
メタバース(Metaverse)とは、「超越した」という意味を持つギリシャ語の「Meta(メタ)」と、「空間や宇宙」という意味を持つ英語の「verse(ヴァース)」を組み合わせた造語です。
日本語では一般的に「仮想空間」または「仮想世界」と意訳されます。
1992年に米SF小説家ニール・スティーブンスン氏が執筆した「スノウ・クラッシュ」というSF小説の中ではじめて使われた言葉です。
2000年代初頭頃までは、メタバースはまだまだ夢の中の技術でした。
しかし、2008年に「サトシ・ナカモト」という謎の人物がインターネット上に公開した論文『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』によって状況は一変します。
この論文では、現在では一般的になっている「仮想通貨(ビットコイン)」の実現を可能にする技術が示されていました。
より正確にいうと、仮想通貨を実現可能にするための技術「ブロックチェーン」の仕組みが記されていたのです。
また、2022年末には「ChatGPT」という生成AI(ジェネレーティブAI)が登場し、2023年は「生成AI元年」と呼ばれるほどにAIが急激に発展した年でもありました。
厳密に説明するとかなり専門的になってしまうので省略しますが、メタバースの実現のためには「ブロックチェーン」と「AI(人工知能)」が必須です。
つまり、メタバースの実現可能性が現実的になってきたので、メタバースは近年非常に注目を浴びることになったのです。
VRはメタバースを実現するための技術の一つ
「VR(Virtual Reality、バーチャルリアリティ)」とは、CG技術によって作られたバーチャル上の仮想空間を、まるで現実のように体験できる技術または仕組みのことです。
日本語では一般的に「仮想現実」と訳されます。
メタバースの説明の時と同じような言葉が並ぶので、ごちゃごちゃになってしまうかもしれません。
重要なのは、VRはメタバースを実現するための手段に過ぎない、ということです。
メタバースというのは、究極的には「現実空間と変わらない仮想空間」を目指しています。
そのため、メタバースを完成させるためには、仮想空間をまるで現実のもののように感じることができるVR技術は必須です。
このように、メタバースとVRは決して同じ意味ではないので注意しておきましょう。
VRとARの違い
VRとよく似た言葉に「AR(Augmented Reality、拡張現実)」があります。
両方とも「仮想化技術」の一種ではありますが、いくつかの点で違いがあります。
VR(仮想現実) | AR(拡張現実) | |
主な特徴 | 完全な仮想環境に没入 | 現実空間にデジタル情報を重ね合わせて拡張 |
専用デバイス | VRヘッドセット(Meta Quest, PSVRなど) | スマートフォン、ARメガネ(Google Glass, HoloLensなど) |
代表的な例 | 「VRChat」、「バイオハザード7」 など | 「ポケモンGO」、「ドラゴンクエストウォーク」 など |
つまり、VRは“完全な没入体験”を目標にしていますが、ARはあくまでも“現実空間”に“デジタル情報”を重ね合わせる技術です。
したがって、ARではメタバースの目指す「現実空間と変わらない体験」を実現することはできません。
「没入型体験」という点では共通している
メタバースとVRは「没入型体験」という点では共通しています。
両方とも現実世界ではなく、仮想世界に「没入」することを目的にしているのです。
しかしそれにも関わらず、両者が活用される領域には若干の違いがあります。
メタバースは、主にソーシャルインタラクション、エンターテイメント、教育、リモート会議、不動産の仮想見学、オンラインショッピングなどに活用されることが多いです。
一方、VRはゲーム、シミュレーショントレーニング(例えば医療や軍事)、教育、観光、映画やアートなどのエンターテイメント分野で主に活用されています。
つまり、メタバースは「双方向性(インタラクション)」に重きをおいており、VRは「体験そのもの」を重視している技術です。
|メタバースとVRの違い3つ
メタバース | VR | |
対象人数 | 大人数 | 一人でも可能 |
専用デバイス | 不要(PC、スマホ等でアクセス可) | 必要(VRヘッドセット等) |
実現難易度 | 高い(現実世界の複雑さを完全再現が目標) | 比較的低い(五感を刺激する技術的進歩に焦点) |
ここまで、メタバースとVRの基本的な情報について解説してきました。
しかし「結局メタバースとVRって何が違うの?」と疑問に思う方も多いかと思います。
ここでは、メタバースとVRの違いについて、わかりやすく解説していきます。
①メタバースは大人数、VRは一人でも体験が可能
1つ目のメタバースとVRの違いは、対象にしている人数です。
つまり、メタバースは基本的に「大人数」を対象にしており、VRは「一人」でも体験が可能です。
メタバースは多くのユーザーが同時に接続し、インタラクティブ(双方向的)にコミュニケーションを取り合ったり、共同で活動を行ったりするための仮想空間です。
そのため、ソーシャルイベント、大規模なコンサート、オンライン会議、教育プログラムなど、多数の参加者が一緒になって何かをする場面でその力を発揮します。
一方、VRは個人が独自の仮想環境に没入することに重点を置いています。
例えば、VRゴーグル(ヘッドセット)を使用してプレイするビデオゲームでは、プレイヤーはゲームの世界に完全に没入し、実際にその場にいるかのような体験を味わうことが可能です。
このように、メタバースは多人数が一緒に体験し、相互作用することに焦点を当てているのに対し、VRは個々のユーザーが個人的な没入体験を追求できるように設計されています。
②メタバースはVRゴーグルなしでもアクセスできる
2つ目のメタバースとVRの違いは、専用デバイスの有無です。
基本的に、本格的なVR体験を楽しむにはMeta QuestやPSVR(Playstation VR)のような高価なVRゴーグル(ヘッドセット)が必要になってきます。
それに対し、メタバースはPC、スマホ、タブレットなど、より一般的なデバイスでもアクセス可能であり、専用のハードウェアを必要としません。
そのため、ユーザーは高価なハードウェアを購入することなく、仮想空間内での社交、ゲームプレイ、イベント参加、学習などの活動に参加することができます。
ただし、VRも視聴自体は専用デバイスがなくても可能です。
しかしながら、「没入型」の体験を楽しむには専用デバイスは必須になってきます。
VRゴーグル(ヘッドセット)の種類
VRゴーグル(ヘッドセット)の種類は、基本的に以下の3種類です。
- スタンドアロン型
- PC接続型
- スマホ接続型
VRゴーグル(ヘッドセット)3つの種類の違いについては、以下の表を参考にしてください
スタンドアロン | PC接続 | スマホ接続 | |
価格帯 | 約4〜10万円 | 10万円以上 | 1万円未満 |
デバイスの種類数 | 中 | 多い | 多い |
画質 | 中〜高画質 | 最高画質 | 低〜中画質 |
対象ユーザー | 初心者から中級者向け | 中級者〜上級者向け | 初心者向け |
代表的なVRデバイス | Meta Quest 2/3、HTC Vive Focus | Valve Index、HTC Vive Pro、Oculus Rift S | Samsung Gear VR、Google Daydream View |
③メタバースの方が実現するのが難しい
3つ目のメタバースとVRの違いは、実現の難易度です。
現在でも既にメタバースやVRは実現しているように思えますが、まだ完璧な姿ではありません。
先述したように、メタバースは究極的には「現実世界と変わらない仮想世界」を目標としています。
例えば、現在における代表的なメタバースというと「cluster(クラスター)」などが日本において非常に有名です。
しかし、clusterは確かに画期的なメタバースではありますが、現実世界と変わらない体験にはまだ程遠い印象です。
それに対し、VRは既にかなりの専用デバイスが開発されており、「視覚」「聴覚」の他にも「嗅覚」「触覚」などを実現できる専用デバイスなどもリリースされ始めています。
よって、メタバースは現実世界の複雑さを仮想世界で完全に再現することの難しさから、その完全な実現にはまだ多くの技術的、社会的ハードルが存在します。
|メタバースとVRの最新活用事例
メタバースとVRの違いについてはご理解頂けたかと思います。
しかし、「まだ具体的なイメージが湧かない」という方も多いでしょう。
そこで本セクションでは、メタバースとVRの最新活用事例から両者の違いをさらに深掘りしていきましょう。
メタバースの活用事例3つ
まずは、メタバースの最新活用事例を3つ見ていきましょう。
①「オープンメタバースネットワーク」構想|主要メタバース企業4社
「オープンメタバースネットワーク」とは、
- monoAI technology株式会社
- KDDI株式会社
- 株式会社STYLY
- REALITY株式会社
の国産メタバースプラットフォームのリーディングカンパニー4社が、2024年3月14日に発足した日本最大級のメタバースアライアンスです。
このアライアンスは、企業や自治体がメタバースの事業活用を検討する際、単独のメタバース利用に加え、複数のメタバースを繋いだり、リアル空間を取り入れた立体的な施策立案を可能にします。
現在の日本では、メタバースプラットフォームの活用はまだ本格的に進んでいません。
メタバースを活用するにしても「どのプラットフォームを使えばいいのかわからない」という企業がほとんどです。
そこで、メタバースプラットフォーム主要4社のサービスを統合提案することで、市場全体のニーズを包括的に捉えるのが目的です。
「コンテンツ大国である日本はメタバース大国になる潜在性を秘めている」
とも言われる中、グローバル展開も見据えたこの動きには今後も要注目です。
②メタバースを観光PRに活用|郡山市
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/1eed1f8e630e84be1af7d69156eb69edf6dce7a5
福島県郡山市の取り組みでは、メタバースを利用して地域の観光や特産品のPRを行っています。
とはいっても、地方の農家や企業にとってはメタバースはまだまだ馴染みのない技術。
そこで郡山市はメタバースの体験説明会を実施。体験会では約20人が参加して、メタバースの仕組みや機能を学んだとのことです。
特に注目すべきは、市がバーチャル空間にJR郡山駅前を再現し、参加者が自分のスマホを使ってアバターを操作し、この仮想空間を自由に探索できるようにしたことです。
また、TOPPANのメタバースプラットフォーム「Metapa(メタパ)」にて作成された「仮想こおりやまブース」で記念撮影も行っています。
このように、メタバースは場所などの地理的制約を無視できるので、地方創生の一役を担う効果も期待されています。
③仮想オフィスで働き方改革を|Meta platforms
出典:https://www.meta.com/ja-jp/experiences/2532035600194083/
Meta社(旧Facebook)が開発した「Horizon Worlds(ホライゾンワールド)」は、VR技術を活用した先進的なプラットフォームです。
「Horizon Worlds」の最大の特徴の一つは、仮想オフィスを通じて新しい働き方を提案していることです。
ユーザーはVRヘッドセットを装着するだけで、どこからでも仮想オフィスにアクセスし、チームメンバーと仕事ができます。
物理的なオフィスが不要になることで、地理的な制約を超えた柔軟な働き方が可能になるのが最も大きなメリットです。
新型コロナの蔓延によって、日本でもリモートワークが一般的になりましたが、やはりどうしても遠隔地での仕事となるとコミュニケーションがしづらいのが難点でした。
しかし、「Horizon Worlds」の仮想オフィスでは、顔の表情やジェスチャーを反映したアバターによるリアルタイムコミュニケーションが可能です。
これにより、遠隔地にいながらも、まるで同じ空間にいるかのような密接なコミュニケーションが実現します。
このように、メタバースはビジネスコミュニケーションにおいても変革の可能性を秘めているのです。
VRの活用事例3つ
続いて、VR(Virtual Reality)の活用事例について3つ詳しく見ていきましょう。
①内覧をもっと便利に「ヴァーチャル住まいづくり」|積水ハウス
不動産業界大手の積水ハウスは、2018年2月より業界に先駆けて、VR(バーチャルリアリティ)を活用した画期的な内覧サービス「ヴァーチャル住まいづくり」を提供開始しています。
従来の不動産の内覧では、実際に物件を訪れ、空間の広さや間取り、日当たりなどを体感する必要がありました。
しかし、物理的な距離や時間の制約、または建築途中の物件では実際の完成形を想像しづらいというニーズには応えられていませんでした。
しかし、「ヴァーチャル住まいづくり」を利用すれば、これらの課題を大きく解消することができます。
顧客はどこにいても、VRゴーグル(ヘッドセット)を通してまるで実際にその場にいるかのような体験を得ることができます。
建築中の家やまだ設計段階の住宅の内部を、実際に歩き回るような感覚で見ることが可能になるのです。
さらに、異なる材質や色の組み合わせを試したり、家具の配置を変更したりすることも可能で、よりパーソナライズされた家づくりを支援します。
このように、VR技術は不動産業界にも革新をもたらす可能性を秘めており、今後も活用が進んでいくことになるでしょう。
②Vtuber起用で売上470%アップ「ショッピング with V」|KDDI
出典:https://www.j-cast.com/trend/2023/10/17471025.html?p=all
VR技術は、私たちの日常生活やビジネスのあり方に大きな変革をもたらしています。
特に、ショッピング体験においては、Eコマースからさらに一歩進んだ「ライブコマース」という新たな領域での活用が注目されています。
その最新事例として、au PAY マーケット内で配信されている「ショッピング with V」という新しい形のライブTVがあります。
同番組では、2023年にVTuberの起用を開始し、その結果、放送視聴者数は他番組の平均と比較して128%、視聴分数は348%、流通額(番組を通した商品売上)は470%に達したとのことです。
特に、VTuberによる好意的なコメントがファンの購買意欲を高める効果があると分析されています。
ライブコマース大国は中国だともいわれていますが、コンテンツ大国である日本でも今後こういったライブコマースの活用も進んでいくことになるでしょう。
③VRで炭鉱体験「デジタルミュージアム」|田川市
VRは体験に重きを置いているので、体験型コンテンツと非常に相性がいいです。
例えば、福岡県田川市の石炭・歴史博物館では石炭を掘り出す作業を擬似体験できる「デジタルミュージアム」なるものを開設しています。
デジタルミュージアムでは、昭和初期の石炭採掘作業をVRを使って擬似体験可能です。
前方や床に投影されるコンピューターグラフィックを通じて、採掘現場の再現がなされ、訪問者はまるでその時代、その場所にいるかのような体験を得ることができます。
さらに、インターネットを介したタブレットを用いることで、石炭産業で栄えた田川市の象徴である「二本煙突」の内部を視覚的に探索することが可能です。
このように、VRは本来体験できるはずのない体験を簡単に体験することができるので、 PRの他にもトレーニングや教育などの領域でも活用が進んでいます。
|代表的なメタバース企業3選
では、メタバースのリーディングカンパニーにはどのような企業があるのでしょうか?
本セクションでは、メタバースを主要事業に据えた代表的な国内企業を3社厳選してご紹介します。
①国産メタバースの元祖「cluster」|cluster株式会社
出典:https://cluster.mu/
日本のメタバース企業で現在最も有名なのは、恐らくcluster株式会社でしょう。
cluster株式会社は2015年に設立され、2017年にソーシャルVRプラットフォーム「cluster(クラスター)」の正式版をリリースしました。
現在では日本最大級のメタバースプラットフォームへと成長を遂げており、2022年7月には累計総動員数2000万人を達成しています。
clusterでは年間1,500以上のイベントを開催しており、イベント開催数においては他のメタバースプラットフォームと比較しても群を抜いています。
また、代表取締役の加藤直人氏の異例の経歴も非常に面白いです。
同氏は京都大学理学部を卒業後、宇宙論と量子コンピューターを研究するため同大学院に進学しましたが、1年で中退。
その後3年間ほど引きこもり生活を送ったのちに独学でプログラミングを学習。
そして2015年にclusterを立ち上げ、今日のような成功を収めています。
現在はグローバル展開も見据えているとのことなので、日本のメタバースの動向を占う上でcluster株式会社の動向には目が離せません。
②メタバースイベントが簡単に開催できる「V-expo」|株式会社m-Lab
出典:https://v-expo.jp/
株式会社m-Labは、2017年7月に設立されたメタバース企業で、2021年6月にメタバース上で手軽にイベントが開催できるプラットフォーム「V-expo」をリリースしました。
V-expoでは、多種多様なイベントをオンライン上に設置されたイベントスペースで開催することができます。
現在でも既に多くの企業が利用しており、オンライン展示会や社内イベント、婚活イベントなど幅広い用途での実績が豊富です。
最大1,000人までの同時接続も可能なので、大抵のイベントであればV-expoですぐに開催できてしまいます。
Webブラウザからの利用が可能なので、VRゴーグル(ヘッドセット)などの専用機材が不要なのも嬉しいポイントです。
③数万人もの同時接続が可能「XR CLOUD」|monoAI technology
monoAI technology株式会社は2013年に設立された企業で、メタバース領域における急成長企業です。
2022年12月20日に上場を果たし、翌年1月には東証グロース市場で売買代金約95億円(560社中2位)を達成するなど、投資家からの注目も非常に高くなりつつあります。
同社は2020年12月より、メタバース上で大規模イベントが開催できるプラットフォーム「XR CLOUD」をリリースしています。
現在リリースされている一般的なメタバースサービスは、通常100〜1,000名以上の同時接続にもなると、サーバーに負荷がかかり過ぎてしまい大規模イベントを開催するのが難しい状況でした。
しかし、XR CLOUDは独自開発した大規模5G通信ゲームエンジン「モノビットエンジン」を搭載し、数万人規模の同時接続にも容易に耐えることが可能です。
マルチデバイス対応なので一般消費者から企業まで、全てのユーザーをターゲティングできるのも嬉しいポイント。
既に大企業から中小企業まで多くの導入実績もあり、信頼性においても十二分です。
「メタバースを自社ビジネスに導入したいけどやり方がわからない…。」
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ以下リンクから一度ご相談ください。
|代表的なVR企業3選
続いて、代表的なVR企業と展開しているVRサービスについてみていきましょう。
①ソーシャルVRの代名詞「VRChat」|VRChat Inc.
出典:https://hello.vrchat.com/
VRChat Inc.は、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」を運営するアメリカの企業です。
2014年1月というかなり早い段階からリリースされているプラットフォームで、ソーシャルVRプラットフォームの代名詞的存在になっています。
ユーザー数は2022年時点で約340万人と推定されており、日本国内だけでも約30万人ほどのユーザー数が推定されています。
2010年代後半からVTuberやTwitchストリーマーの間で話題となり、新型コロナによる巣篭もり需要の煽りも受けて、2020年のハロウィーンの週末には、過去最高の24,000人以上の同時ユーザーを記録。
2020年の大晦日には40,000人以上の同時ユーザーを記録しました。
後述する「バーチャルマーケット(Vket)」などのVRイベントもVRChatを介して開催されるなど、現在ではVRプラットフォームとして確固たる地位を築いているプラットフォームです。
VRChatの始め方
VRChatはかなりメジャーなVRプラットフォームなので、はじめ方について別途解説しておきます。
STEP1:アカウント作成
まず、VRChatの公式ウェブサイトにアクセスし、新規アカウントを作成します。必要な情報を入力し、メールアドレスを確認してください。
STEP2:VRChatをダウンロード
利用するプラットフォームに応じて、適切なクライアントをダウンロードしてインストールしましょう。
STEP3:アバターを選択して様々なワールドで遊んでみる
あとは自分の好みに応じたアバターを選択または作成して、VRChat内のワールドに出かけてみましょう。
おすすめのワールドについては以下の記事で紹介しているので、ぜひ確認してみてください。
②世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット(Vket)」|株式会社HIKKY
出典:バーチャルマーケット2024 Summer公式サイト
株式会社HIKKYは、2018年5月に設立され、世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット(Vket)」の企画・運営を行う企業です。
バーチャルマーケット(Vket)は、毎年夏(Summer)と冬(Winter)に開催されており、今年2024年夏には「バーチャルマーケット2024 Summer」の開催が決定しています。
日本はもとより世界中から100万人を超す来場者を誇り、ギネス世界記録にも認定されているほど有名なVRイベントです。
イベントでは、商品売買の他、乗り物に乗る、映画を観る、音楽ライブに参加するなど、バーチャル空間ならではの体験が提供されます。
参加者はアバターと音声でコミュニケーションが可能で、現実世界で街を巡るかのような臨場感を楽しむことが可能です。
世界中の大手企業が参加するイベントでもあるので、VRの人気を推し量る指標にもなるほど影響力のあるイベントです。
③自分そっくりのアバターを精密に再現「ZEXAVERSE TOKYO」|株式会社ZEXAVERSE
出典:https://zexaverse.co.jp/
株式会社ZEXAVERSE(ゼクサバース)は、東京都千代田区に本社を構える企業で、メタバース、Web3.0、3Dスキャン、ドローンなどの最先端技術を駆使し、その技術を通じてSDGsへの貢献を目指す企業です。
事業内容はブロックチェーンの開発、メタバースの開発及び運営、NFT関連システムの開発など多岐にわたります。
2022年7月には、東京銀座にて国内最大級のメタバース&NFT体験施設「ZEXAVERSE TOKYO」を開設し、非常に注目を浴びています。
本施設では、VR空間内を360度自由に歩くことが可能なデバイスや、思い出の品や美術品などを3Dデータに変換してメタバースのマイルーム内に保管するサービスなど、最先端の技術を体験することが可能です。
また、合計130個の6Kカメラを用いて人間を丸ごと3Dスキャンし、自分そっくりのリアルな3Dアバターを自動生成する装置「ゼクサゲート」を設置したことでも話題となりました。
関東近郊にお住まいの方はぜひ一度体験してみてください。
|メタバースはVR技術によって構築される
今回は、メタバースとVR、ARの違いやメタバースでできること、最新の活用事例から代表企業まで幅広くご紹介しました。
メタバースとは「仮想空間」のことであり、VRはその仮想空間を実現するための技術の一つです。
現在、メタバースやVR、ARの技術はビジネスだけでなく、ゲームや展示会、イベントなど幅広い業界・分野で活用され始めています。
今はまだ発展途上のメタバースですが、今後さらなる普及が予想され、私たちの生活を一変させる技術革新が起こる日も近いのかもしれません。
時代に乗り遅れないためにも、メタバースやVRをまだ触ったことがない方はぜひ一度試してみてはどうでしょうか?
「メタバース相談室」では、TwitterやYouTubeでもメタバースに関する情報を随時発信しています。
役立つ情報が満載なので、ぜひフォロー・チャンネル登録をしていただけますと幸いです。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!