新型コロナによってリモートワークが本格的に普及しつつある2024年。
このリモートワーク全盛期に注目を浴びているのがメタバースサービスです。
しかし、メタバースはまだまだ新しい技術なので、
「メタバースを利用したサービスってどんなものがあるの?」
「有名なメタバースサービスを一覧で知りたい!」
このような疑問を抱く人も多いでしょう。
そこで本記事では、2024年に特に注目すべきメタバースサービス30種類をご紹介!
各ジャンルに分けて一覧でご紹介するので、最後までお読みいただければ各分野の注目メタバースサービスが全て網羅できます。
2030年頃には必ず流行るとも言われているメタバース。早いうちに体験して時代を先取りしましょう!
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|メタバースとは?
メタバースとは、簡単にいえばコンピューターグラフィックス(CG)で作られた「仮想空間」のことです。
語源は超越した様子を意味する「メタ(Meta)」と宇宙を意味する「ユニバース(Universe)」を組み合わせた造語です。
1992年に発行されたニール・スティーブンソンのSF小説「スノウ・クラッシュ」の中で初めて使用されました。
メタバースの究極的な目標は、現実空間と変わらない体験を仮想空間内で実現することにあります。
つまり、将来的に私たちはメタバース空間内で仕事をしたり、学んだり、遊んだり、交流したりすることが可能になるはずです。
ただし、メタバースは2024年時点ではお世辞にも流行っているとは言えない状況です。
しかしながら、私たちの生活を根本的に変化させる可能性を秘めているため、現在世界各国でメタバース開発競争が激化しています。
メタバースの身近な例
メタバースは直訳で「仮想空間」のことですが、メタバースを体験したことがない方は具体的なイメージが湧かないかもしれません。
身近な例を挙げるとすると、「ポケモンGO」や「あつまれ!どうぶつの森」などがメタバースのイメージに近いです。
両者は完全なメタバースとは言えませんが、「ポケモンGO」は拡張現実(AR)技術を使って現実世界にポケモンを出現させることができます。
「あつまれ!どうぶつの森」は、自分だけの島を作り上げ、他のプレイヤーと交流したり、自分のペースで生活を楽しめる仮想空間です。
このように、現実ではありえないような体験をあたかも現実のように体験できるのがメタバースの特徴といえます。
メタバースのメリット
現在世界各国でメタバースの開発競争が激化していると伝えましたが、なぜそこまでしてメタバースに投資をしているのでしょうか?
もちろん、細かなメリットは多数ありますが、重要なのは「新たな経済圏」の創出です。
先述した通り、最終的なメタバースの目標は現実世界と変わらない体験ができる仮想空間を構築することにあります。
言い換えれば、私たちは現実世界とメタバースの2つの世界で生活することになります。
これは、ビジネスにおいてはとてつもないメリットです。
例えば、ファッションブランドであれば、現実世界で人気だった商品をメタバース上でも販売することで、単純換算で利益が2倍になります。
だからこそ、未来の覇権国となるためにも、世界各国でとてつもない規模の投資がメタバースに集まっているのです。
|日本でメタバースが注目される理由3つ
2022年は「メタバース元年」とも呼ばれ、多くのメタバースサービスが誕生した年でした。
しかし、「なぜこんなにもメタバースは注目されているんだろう?」
こんな疑問を抱かれる方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、メタバースがなぜ日本で注目されているのかについて、3つの理由をご紹介します。
①日本のメタバース市場の成長速度が早い
左:世界のメタバース市場予測、右:日本のメタバース市場予測
メタバースというと、Meta社(旧Facebook)に代表されるアメリカ企業が中心かと思われがちですが、日本も負けてはいません。
総務省の情報通信白書によると、世界のメタバース市場は2022年の8兆6,144億円から、2030年には123兆9,738億円まで拡大すると予想されています。
それに対し、日本のメタバース市場は、2022年度に1,825億円となり、2026年度には1兆42億円まで拡大すると予測されています。
日本と世界のメタバース市場の年平均成長率(CAGR)は以下の通りです。
- 世界のメタバース市場のCAGR:約39.6%
- 日本のメタバース市場のCAGR:約53.2%
つまり、短期的には日本のメタバース市場の成長速度は世界を大きく上回ります。
②アニメ・マンガとメタバースの相性が良い
アニメ市場規模の推移(2002~2022)
ではなぜ、日本のメタバース市場はここまで急激な成長が予測されているのでしょうか?
その理由は数多く考えられますが、アニメやマンガとメタバースの相性がよいことが理由の一つです。
日本は言わずと知れたアニメ大国ですが、近年では世界のアニメ人気は加熱し続けています。
2022年に電通マクロミルインサイトが実施したアンケートによると、米国の3人に1人はアニメコンテンツを日常的に視聴すると回答しています。
市場も順調に成長してきており、2022年度の国内外のアニメ市場規模は約2兆9277億円(前年比+6.8%)にもなりました。
メタバースでは、自身の分身であるアバターを使用して行動することになります。
つまり、メタバース上では誰もが大人気のアニメキャラクターの姿形を模倣することができるのです。
世界のアニメ・マンガ人気がこのまま加熱していけば、日本は独自IPを多く保有しているため、アバター領域においては日本の右に出る国はいないかもしれません。
③新型コロナによって働き方の柔軟性が求められた
2019年末に流行した新型コロナによって、私たちの生活は一変してしまいました。
パンデミック以降、日本でもリモートワークやオンライン会議の需要が増え続け、これに伴い「巣篭もり需要」も増加しています。
この需要にピッタリ合致したのが「メタバースサービス」だったのです。
メタバースサービスを利用することで、従来の物理的なオフィス空間ではなく、場所に縛られない柔軟な働き方が実現できます。
2024年現在では、既に新型コロナの脅威は去っていますがそれでもなお、柔軟な働き方を求める人々は以前よりも格段に増えました。
そのため、柔軟な働き方を実現できる手段の一つとして、メタバースサービスが注目されるようになったのです。
|2024年以降にサービス開始予定のメタバースサービス3選
では、ここからは早速、注目のメタバースサービスについて見ていきましょう。
はじめにご紹介するのは、2024年以降にサービスが開始予定のメタバースサービスです。
- カリバース(CALIVERSE)
- Readyverse
- Reebok Impact
カリバース(CALIVERSE)|現実と区別がつかないほど精巧なメタバース
提供元 | CALIVERSE Inc.(韓国ロッテグループの子会社) |
リリース日 | 未発表 |
できること | ハイパーリアルなグラフィック体験 メタバース内でのショッピング エンターテインメント体験(K-POP、EDMなど) ユーザー生成コンテンツの作成と収益化(Create to Earn) メタバース内で購入した商品のリアル世界へのデリバリー |
対応OS | PC、スマホ、3Dテレビ、VRゴーグル |
料金 | 未発表 |
カリバース(CALIVERSE)は、韓国ロッテグループの子会社であるCALIVERSE Inc.が開発した次世代メタバースプラットフォームです。
最大の特徴は、そのハイパーリアルなグラフィックにあります。
高精細な3Dエンジンを使用しており、メタバース内の建物や街並み、アバターのアイテムなどが現実と見間違うほどのクオリティで描かれています。
このリアルさは、光や影、質感の再現に至るまで徹底しており、CES2024でも大注目を浴びました。
また、メタバース内で購入した商品が現実世界にデリバリーされる仕組みも備えており、メタバースとリアル世界をシームレスに結びつける新しい購買体験を実現しています。
既に、多くの企業がその可能性を見出しており、CRI・ミドルウェア、コロプラといった日本のゲーム系企業もカリバース社との提携を発表しました。
Readyverse|レディ・プレイヤー1の世界観を構築
提供元 | Readyverse Studios(Futureverse社傘下) |
リリース日 | 2024年内予定 |
できること | 生成AIを利用した仮想空間のカスタマイズ アバターやウェアラブルアイテムの使用 3Dオブジェクトの生成 映画やゲームのキャラクターとして仮想空間で冒険 |
対応OS | 未発表 |
料金 | 未発表 |
Readyverse(レディバース)は、映画『レディ・プレイヤー1』の世界観を実現する次世代のメタバースサービスです。
原作者アーネスト・クラインと映画プロデューサーのダン・ファラーが設立したReadyverse Studiosが手掛けており、Futureverse社の技術を駆使しています。
Web3と生成AI技術を活用しているので、ユーザーは自分だけの仮想世界を自由にカスタマイズできます。
また、Readyverseはワーナー・ブラザース・ディスカバリーと協力し、多くの人気IPをメタバース内で利用できるようにする予定です。
これにより、大人気映画やゲームのキャラクターをアバターとして仮想世界で冒険することができます。
Reebok Impact|デジタルスニーカー生成サービス
提供元 | リーボック(Reebok) |
リリース日 | 2024年5月 |
できること | 好みの画像を使ったデジタルスニーカーの生成・SNS共有 他ユーザーとのコラボレーション NFTデータとしての受け取りとゲーム内使用(Fortnite、Roblox) |
対応OS | Webブラウザ |
料金 | 作成は無料(購入は7.99ドルまたは仮想通貨ROOT) |
「Reebok Impact」は、リーボックが提供するデジタルスニーカー生成サービスであり、AI技術とメタバースを活用した新しい取り組みです。
ユーザーはリーボックインパクトの公式インスタグラムアカウントをフォローし、好きな画像をDMで送信すると、AIがその画像を反映したデジタルスニーカーを無料で生成します。
生成されたデジタルスニーカーは公式サイト上でさらにカスタマイズ可能で、購入には7.99ドルまたは仮想通貨ROOTを利用できます。
購入したスニーカーは、オンラインショッピングで特定の商品に対する割引やNFTデータとして受け取ることができ、このNFTデータは「Fortnite」や「Roblox」などのゲーム内で使用可能です。
将来的には没入型メタバースバトルロイヤルゲーム「OPEN」などとも相互運用が可能になる予定です。
|【日本国内】2024年に注目のメタバースサービス一覧
ここからは早速、2024年最新版の注目のメタバースサービスをみていきましょう。
日本国内で2024年に注目のメタバースサービスの一覧は以下の通りです。
- XR CLOUD
- ZEXAVERSE(ゼクサバース)
- cluster(クラスター)
- バーチャルマーケット(Vket)
- XR World
- αU(アルファユー)
それぞれについて、以下で詳しくご紹介します。
XR CLOUD|多人数が同時接続できる革新的メタバース
<XR CLOUDの特徴>
「XR CLOUD」は、monoAI technology社が提供するメタバースサービスです。
同社はメタバース領域における急成長企業で、最近では主要メタバース企業3社と「オープンメタバースネットワーク」を発足しました。
そんな同社の提供するメタバースサービス「XR CLOUD」は、独自開発した大規模5G通信ゲームエンジン「モノビットエンジン」を搭載し、数万人規模の同時接続にも容易に耐えることが可能です。
既に大企業から中小企業まで多くの導入実績もあり、信頼性においても十二分。
「メタバースを自社ビジネスに導入したいけどやり方がわからない…。」
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ以下リンクから一度ご相談ください。
ZEXAVERSE|自分そっくりのアバター生成サービス
出典:https://zexaverse.co.jp/
提供元 | 株式会社ZEXAVERSE |
リリース日 | 2022年12月12日 |
ユーザー数 | 公開されていないが、国内最大級のメタバース体験型店舗を運営 |
できること | ショッピング(NFTの売買)、イベント開催、バーチャルツアー、アバター作成 など |
対応OS | Webブラウザ、Android、iOS |
料金 | 基本利用は無料 全身スキャンと3Dアバター作成: 1名2500円、2名4000円、3名5500円、4名6000円 |
<ZEXAVERSEの特徴>
- 高精度な3Dアバターが作成できる!
- 最先端技術を体験できる施設が魅力!
- 自分の持ち物やアバターをNFT化できる!
ZEXAVERSE(ゼクサバース)は、130台の6Kカメラを使用して細部までリアルに再現した高精度な3Dアバターを作成できるサービスです。
作成したアバターはユーザー自身が操作でき、メタバース内での利用も可能です。
また、最新の3Dスキャン技術とVR技術を駆使して、世界各地の史跡や風景を忠実に再現したデジタル空間の探索もできます。
さらに、ZEXAVERSE内のマーケットプレイスでは、自分のアバターや美術品をスキャンしてNFT化し、取引することも可能です。
多用途空間としてビジネス、教育、エンターテインメントなど様々な用途に対応した新しいメタバースサービスといえるでしょう。
cluster(クラスター)|国産メタバースの先駆け
出典:https://cluster.mu/
提供元 | クラスター株式会社 (Cluster. Inc.) |
リリース日 | 2017年 |
ユーザー数 | 累計総動員数2,000万人以上、総ダウンロード数100万回以上 |
できること | ワールドで遊ぶ・作る、イベント参加、イベント開催、アイテムの売買 |
対応OS | Webブラウザ、Android、iOS、VRゴーグル(Meta Quest2など) |
料金 | 基本利用は無料 (※クラスターコインの購入や特定のイベントへの参加などで課金が発生する場合あり) |
<cluster(クラスター)の特徴>
- 日本最大級のメタバースサービス!
- 簡単なワールド作成と多彩なコンテンツ!
- 豊富なコミュニケーション機能を搭載!
cluster(クラスター)は、日本最大級のメタバースサービスで、ユーザーが作成したバーチャル空間(ワールド)で遊ぶことができます。
2017年にリリースされ、現在では総ダウンロード数が100万回以上、累計総動員数は2,000万人に達しています。
国産のメタバースでは、現状最も有名なメタバースサービスといえるかもしれません。
日本独自のアニメ調の可愛らしいアバターが特徴的で、ポケモンやディズニーなどの有名企業とも頻繁にコラボしています。
音声チャットで自由に話すことができるため、オンラインゲームやSNSのような感覚で楽しめるのも特徴の一つです。
「クラスターコイン」という独自通貨も発行しており、メタバース内でアイテムの取引ができるのでビジネス用途でも利用が拡大中のサービスです。
バーチャルマーケット(Vket)|世界最大級のVR展示会
提供元 | 株式会社HIKKY |
リリース日 | 2018年8月26日に第一回目が開催 |
ユーザー数 | 毎回100万人以上が参加 |
できること | ショッピング、イベント開催、NFTの展示、コミュニティイベント |
対応OS | Webブラウザ、Android、iOS、PC(Steam経由でVRChat) |
料金 | 基本利用は無料(追加の有料コンテンツや特別な展示スペースあり) |
<バーチャルマーケット(Vket)の特徴>
- マルチデバイス対応の世界最大級のVRイベント
- クリエイター支援プラットフォームが充実!
- グローバルな集客力で毎回100万人以上が参加!
「バーチャルマーケット(通称Vket)」は、株式会社HIKKYが主催する世界最大級のVRイベントです。
バーチャルマーケットでは、バーチャル空間に設けられたブースで、クリエイターや企業が自身の商品やサービスを展示・販売します。
参加者は自分のアバターを通して、3Dモデリングされたアイテムの購入や、バーチャルイベントへの参加、他の参加者との交流など、多彩な体験を楽しむことができます。
動員数や人気に関するギネス世界記録を3つ取得しており、2023年12月に開催された「バーチャルマーケット2023 Winter」では85以上の企業が参加しました。
今年開催予定の「バーチャルマーケット2024 Summer」では、大阪・ドバイ・横浜をモチーフにした会場が設置される予定で、参加企業も前年度を上回るのはほぼ確実でしょう。
XR World|NTTが手がける大型メタバース
出典:https://official.xrw.docomo.ne.jp/
提供元 | NTT コノキュー(NTT子会社) |
リリース日 | 2022年3月31日 |
ユーザー数 | 非公表 |
できること | バーチャルコミュニケーション、イベント参加・作成、ショッピング、特設ワールドの利用 |
対応OS | Webブラウザ(Windows、macOS) |
料金 | 基本無料(※一部有料コンテンツあり) |
<XR Worldの特徴>
- マルチデバイス対応で誰でもアクセス可能!
- 法人向けの高度なビジネスツールが魅力!
- 多彩なイベントやコンテンツでユーザーを魅了!
「XR World」は、NTTの子会社である「NTT QONOQ(コノキュー)」が提供するメタバースサービスです。
音楽ライブや特設ワールドなど、豊富なコンテンツが揃っており、ユーザーは音声通話、チャット、エモート機能を使って他のユーザーとコミュニケーションを取ることができます。
サービス開始当初から音楽ジャンルのコンテンツを中心に発信しており、「リスアニ!LIVE 2022」に出演したアーティストのライブ映像などを楽しむことができます。
将来的には、アバターのカスタマイズ機能の追加や、他のメタバースプラットフォームとの連携も予定中です。
αU(アルファユー)|KDDIがWeb3.0に領域に進出
提供元 | 株式会社KDDI |
リリース日 | 2023年3月7日 |
ユーザー数 | 非公表 |
できること | ショッピング、イベント開催、NFTの展示、コミュニティ交流 |
対応OS | Webブラウザ、iOS、Android |
料金 | 基本無料、一部有料コンテンツあり |
<αU(アルファユー)の特徴>
- リアルとバーチャルの融合で新たな体験を提供!
- 多彩なコンテンツとサービスが充実!
- 誰もがクリエイターになれる環境を実現!
「αU(アルファユー)」は、KDDIが提供するメタバースおよびWeb3サービスプラットフォームです。
360度自由視点の高精細映像で音楽ライブを視聴できる「αU live」や、デジタルアート作品やNFTの購入ができる「αU market」が人気コンテンツです。
マイルームをカスタマイズし、アバターや家具を制作・販売することもできるため、クリエイタープラットフォームとしても活用できます。
また、実店舗と連動したバーチャル店舗でショッピングを楽しむ「αU place」など、日常の一部として利用できるサービスも充実しています。
将来的には自動翻訳機能なども実装していく予定とのことなので、越境サービスを展開していようと考えている方は検討しておきたいプラットフォームです。
STYLY|VRやAR作品を手軽に楽しめる
提供元 | 株式会社STYLY(旧称:株式会社Psychic VR Lab) |
リリース日 | 2021年(2022年に大規模アップデート) |
ユーザー数 | 非公表 |
できること | ショッピング、イベント開催、XRコンテンツの展示、クリエイター活動 |
対応OS | Webブラウザ、Android、iOS、VR HMD、ARグラス |
料金 | 基本無料(※有料プランもあり) |
<STYLYの特徴>
- 初心者でも簡単にXRコンテンツを制作できる!
- 多彩なデバイスに対応し、幅広い体験が可能!
- クリエイター支援が充実し、学びの機会も豊富!
「STYLY(スタイリー)」は、株式会社STYLYが開発・運営するXRクリエイティブサービスです。
本サービスでは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などのコンテンツを制作、共有、体験することができます。
初心者でも手軽にXRコンテンツを制作できるように設計されており、「STYLY STUDIO」という機能を利用すれば、10種類のデフォルトデータをインポートするだけでVR空間が構築可能です。
また、STYLYのコンセプトは「リアルメタバース」であり、都市データを含むXRコンテンツの配信にも力を入れています。
将来的には国内外の主要都市データをプラットフォームに組み込み、グローバル展開を視野に入れているとのことです。
REALITY|”カワイイ”アニメアバターで顔出しせずにライブ配信
提供元 | REALITY株式会社(グリー株式会社の100%子会社) |
リリース日 | 2018年 |
ユーザー数 | 全世界で1,500万ダウンロードを突破 |
できること | ショッピング、イベント開催、ライブ配信、アバター作成、3D仮想空間での交流 |
対応OS | Android、iOS |
料金 | 基本利用は無料(※一部有料コンテンツあり) |
<REALITYの特徴>
- 顔出しせずに誰でも簡単にライブ配信が可能!
- ライブ配信と収益化機能が充実!
- 多彩なコンテンツとサービスで飽きない楽しみ方を提供!
「REALITY(リアリティ)」は、アニメ大国の日本らしい”カワイイ”アバターでライブ配信やゲームなどを楽しめるコミュニケーションプラットフォームです。
スマホ1台で簡単にライブ配信が行えることから、主に若者を中心にシェアを拡大中です。
日本国内のみならず海外ユーザーにも人気で、全世界で1,500万ダウンロードを突破しており、月間アクティブユーザー数も順調に増加しています。
人気Vtuberグループ「にじさんじ」とのコラボも非常に多く、アニメキャラでライブ配信をしたいのならまず選択肢に入ってくるサービスです。
また、REALITYは企業向けに「REALITY XR cloud」というメタバース構築プラットフォームも提供しており、バーチャルイベントなどの企画・運営もサポートしています。
|【海外】2024年に注目のメタバースサービス一覧
海外で注目の2024年最新のメタバースサービスは以下の通りです。
- VRChat
- ZEPETO(ゼペット)
- Decentraland (ディセントラランド)
- Microsoft Mesh
- NVIDIA Omniverse(オムニバース)
- Somnium Space
- Upland
以下でそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
VRChat|ソーシャルVRの代名詞的存在
提供元 | VRChat Inc. (アメリカ) |
リリース日 | 2014年 |
ユーザー数 | 2024年2月時点で約760万人(※月間アクティブ) |
できること | ショッピング、イベント開催、NFTの展示、ソーシャルインタラクション |
対応OS | PC(Windows)、VRデバイス、Android、iOS |
料金 | 基本無料(※有料コンテンツあり) |
<VRChatの特徴>
- ユーザー主導型なため常に新しいコンテンツがある!
- イベントやミニゲームなどを通じてリアルタイムコミュニケーション!
- マルチデバイス対応で、誰でも簡単に利用可能!
「VRChat」は、2014年にリリースされた無料のサービスで、「ソーシャルVRアプリ」の先駆けです。
年末年始に同時接続数を更新し続け、2023年末にはとうとう大台の10万人を突破しました。
VRChatでは、世界中のユーザーとアバターを通じてコミュニケーションやゲームをリアルタイムで楽しめます。
2024年時点では10万種類以上の「ワールド」が既に作成されており、認知度・ユーザー基盤・互換性のどれをとってもトップクラスのメタバースサービスといえるでしょう。
ZEPETO|SNOWを生み出した韓国系企業発のメタバース
提供元 | NAVER Z Corporation(韓国) |
リリース日 | 2018年 |
ユーザー数 | 全世界で推定4億6,000万人以上 |
できること | アバター作成、コミュニケーション、イベント参加、ミニゲームとワールド探索 |
対応OS | Webブラウザ、iOS、Android |
料金 | 基本利用は無料(※一部のアイテムや機能は有料) |
<ZEPETO(ゼペット)の特徴>
- 世界中で4億6,000万人以上が利用する人気プラットフォーム!
- 豊富なアバターカスタマイズとAR機能で自己表現が可能!
- 多彩なソーシャル機能で他のユーザーとリアルタイムで交流!
「ZEPETO(ゼペット)」は、大人気画像加工アプリ「SNOW(スノー)」を生み出した韓国のNaver Z Corp社発のメタバースプラットフォームで、特に若者を中心に人気のサービスです。
ZEPETOでは、自分そっくりのアバターを自撮り写真から作成し、自由にカスタマイズできます。
さらに、AR機能を利用して現実の風景とアバターを組み合わせた写真や動画を撮影でき、SNSでシェアするのも簡単です。
他にも、テキストやボイスチャット、ジェスチャーを使って他のユーザーとリアルタイムで交流できる多彩なソーシャル機能も備えています。
Decentraland|独自通貨「MANA」を使用してNFT取引
出典:https://decentraland.org
提供元 | Decentraland Foundation(考案したのはアルゼンチン人) |
リリース日 | 2020年2月 |
ユーザー数 | 月間アクティブユーザー数は約30万人(2021年時点) |
できること | ショッピング、イベント開催、NFTの展示 |
対応OS | Webブラウザ(Google Chrome、Firefoxなど) |
料金 | 基本利用は無料(※有料コンテンツあり) |
<Decentraland(ディセントラランド)の特徴>
- ユーザー生成コンテンツが豊富で無限の創造性を発揮!
- NFTを利用したデジタルアイテムと土地(LAND)の取引が可能!
- 多彩なイベントやアクティビティが楽しめる!
「Decentraland(ディセントラランド)」は、仮想土地「LAND」を購入し、その上に独自のコンテンツを作成・展示できるメタバースプラットフォームです。
イーサリアムブロックチェーンを基盤としており、購入した土地やアイテムはNFT(非代替トークン)として所有されます。
自分の所有する土地(LAND)にゲーム、アート展示、商業施設などを作り、他のユーザーと交流することが可能です。
仮想的な経済活動の場としても機能しており、独自の暗号通貨「MANA(マナ)」を使用して取引も行えます。
Microsoft Mesh|Teamsと連携可能な職場向けメタバース
出典:https://www.microsoft.com/en-us/mesh
提供元 | Microsoft |
リリース日 | 2021年3月 |
ユーザー数 | 非公表 |
できること | Microsoft Teamsとの連携、仮想オフィス、ホログラム体験 |
対応OS | Webブラウザ(Windows)iOS、Androidなど |
料金 | 基本無料(※有料プランあり) |
<Microsoft Meshの特徴>
- リアルタイムでのバーチャルコラボレーションを実現!
- 多様なデバイスに対応し、どこからでもアクセス可能!
- ホログラム技術で臨場感あふれるコミュニケーションが可能!
「Microsoft Mesh」は、マイクロソフトが提供するビジネスユーザー向けのメタバースサービスです。
3Dアバターを使ってバーチャル会議やチームメンバーとの協働ができ、ホログラム技術を活用しているので遠隔地にいる同僚ともまるで同じ部屋にいるかのような感覚でコミュニケーションを取れます。
Office 365やTeamsといった業務で既に利用しているマイクロソフトの既存製品との連携も可能で、特に製品デザインレビューや教育分野での活用が進んでいます。
NVIDIA Omniverse|デジタルツインで製造業を支援
出典:https://www.nvidia.com/omniverse/
提供元 | NVIDIA社 |
リリース日 | 2020年12月(ベータ版)、2021年4月(Enterprise版) |
ユーザー数 | 公表されていないが、多数の企業および個人ユーザーが利用 |
できること | リアルタイムコラボレーション、ワークフローの効率化、シミュレーションと物理演算、産業用ロボットの設計 |
対応OS | Webブラウザ、Windows、Linux |
料金 | 基本利用は無料(※有料プランは企業向けのOmniverse Enterpriseで用途や規模により異なる) |
<NVIDIA Omniverse(オムニバース)の特徴>
- 高品質な3Dデザインをリアルタイムで共有・コラボレーション!
- デジタルツイン技術で産業のデジタル化を推進!
- 豊富なクラウドサービスでロボティクス分野で活躍!
「NVIDIA Omniverse(オムニバース)」は、クリエイターや開発者が異なる3Dデザインツールを使用しながら、リアルタイムで共同作業を行えるプラットフォームです。
Universal Scene Description(USD)を基盤とし、複数のソフトウェアツール間でシームレスなデータ交換を実現します。
Omniverseは、建築、エンジニアリング、ゲーム開発、科学シミュレーションなど、多様な分野でのコラボレーションが可能です。
コラボレーション以外にも、現実世界のデジタルツインを作成し、IoTデータやAIを活用して、製造業やロボティクスの分野でのシミュレーションもできます。
既に多くの企業で導入が進んでおり、特に製造業においては今後必須のサービスとなっていくでしょう。
Somnium Space|ブロックチェーン基盤のメタバース
提供元 | Somnium Space社 |
リリース日 | 2018年 |
ユーザー数 | 非公表 |
できること | ショッピング、イベント開催、NFTの展示、建物のカスタマイズ |
対応OS | Webブラウザ、VRヘッドセット、(※AndroidおよびiOSデバイスにも対応予定) |
料金 | 基本利用は無料 有料プランは仮想通貨「CUBE」を使用して土地やアイテムを購入可能(数万円から数十万円以上) |
<Somnium Spaceの特徴>
- NFTによる土地やアイテムの取引が可能!
- 多角的な視点と高度な撮影機能!
- 多機能なコンテンツ制作環境!
「Somnium Space」は、ブロックチェーン技術を基盤としたメタバースプラットフォームです。
Somnium Spaceでは、土地やアイテムがNFT(非代替トークン)として存在しており、独自の仮想通貨「CUBE」を使用して、ゲーム内での取引を行うことができます。
本格的に楽しむためには専用のVRデバイスが必要になってきますが、VRデバイスがなくても2Dモードで参加することもできます。
全身トラッキングスーツ「Somnium X TESLASUIT DK1」の開発も進められており、今後はさまざまな触覚フィードバックを体験できるようになるようです。
Upland|リアル世界の不動産と連動
提供元 | Upland, Inc. |
リリース日 | 2019年 |
ユーザー数 | 非公表 |
できること | ショッピング(仮想不動産の購入・売却)、イベント開催、NFTの展示 |
対応OS | Webブラウザ、Android、iOS |
料金 | 基本利用は無料(※追加のUPX購入は課金が必要) |
「Upland(アップランド」)は、2020年1月に公開された現実の地図に基づいた不動産を売買できる、注目のメタバースサービスです。
実在の土地をメタバース上に再現し、その土地をNFTとして取引できるのが大きな特徴です。
ただし、2024年3月時点では日本の土地は対応していません。
土地の価格は比較的手ごろで、Upland独自の仮想通貨「UPX」を使用して取引が行われます。
土地の購入の他にも、宝探しなどのミニゲームを楽しんだり、土地のセールに参加したりすることで、収益を得る機会が豊富にあります。
|【ゲーム系】メタバースサービス一覧
メタバースサービスはその性質上、ゲームなどのエンターテインメントと非常に相性が良いです。
ゲーム系のメタバースサービスの一覧は以下の通りです。
- TheSandbox(サンドボックス)
- Fortnite(フォートナイト)
- Roblox(ロブロックス)
- Axie Infinity
- パルワールド
以下で、それぞれについて詳しくご紹介します。
TheSandbox|Decentralandに並ぶブロックチェーンゲーム
出典:https://www.sandbox.game/ja/
提供元 | Animoca BrandsおよびPixowl Inc. |
リリース日 | 2012年(メタバースとしては2020年) |
ユーザー数 | 月間アクティブユーザー100万人以上 |
できること | ショッピング、イベント開催、NFTの展示、ゲーム作成、アート制作 |
対応OS | Webブラウザ(Windows、macOS) |
料金 | 基本利用は無料(※LANDや特定アイテムの購入にはSANDが必要) |
<The Sandbox(サンドボックス)の特徴>
- 「Game Maker」で誰でも簡単にオリジナルの3Dゲームを作成可能!
- NFT化したコンテンツをマーケットプレイスで販売できる!
- SANDを使用してLANDの購入、アイテムの取引、ステーキングができる!
「The Sandbox(サンドボックス)」は、メタバース上で遊ぶブロックチェーンゲームで、イーサリアムのブロックチェーン技術を基盤としたユーザー主導のゲームプラットフォームです。
世界中から注目を集めており、全世界で4,000万以上のダウンロードを記録しています。
同プラットフォーム内で利用できる独自通貨「SAND」は、Decentralandの「MANA」に次ぐ人気の仮想通貨です。
ゲーム内では土地を売買・レンタルしながら、独自のキャラクターを製作したり、他のユーザーが制作したゲームで遊ぶことができます。
Fortnite|eスポーツ化している大人気メタバースゲーム
出典:https://www.epicgames.com/fortnite/en-US/home
提供元 | Epic Games |
リリース日 | 2017年 |
ユーザー数 | 全世界で4億以上の登録ユーザー |
できること | バトルロイヤルモード、クリエイティブモード(独自のゲームモードやマップ作成)、イベント開催 |
対応OS | Webブラウザ、Android、iOS、PlayStation、Xbox、Nintendo Switch |
料金 | 基本利用料は無料(※アイテム購入やバトルパスの購入には課金が必要) |
<Fortnite(フォートナイト)の特徴>
- 3つのモードで、異なるプレイスタイルが楽しめる!
- 素材を集めて防御壁や高台を作り、独自の戦略でバトルを展開できる!
- Webブラウザだけでなく多くのゲーム機に対応!
「Fortnite(フォートナイト)」は、エピックゲームズ(Epic Games)が開発したメタバースゲームです。
建築要素を組み合わせて戦う新感覚バトルが魅力の一つで、eスポーツとしても人気を博しています。
カートゥーン風のグラフィック、バトル要素以外にもマップ内で様々なコンテンツを制作できる「クリエイティブモード」も人気の理由です。
かなり高クオリティなゲームにも関わらず基本プレイは無料であることから、ユーザー数は推定4億人以上ともいわれています。
Roblox|簡単にクリエイターになれるプラットフォーム
出典:https://www.roblox.com/
提供元 | Roblox Corporation |
リリース日 | 2006年 |
ユーザー数 | 全世界で2億人以上の登録数 |
できること | ショッピング、イベント開催、ゲーム作成、教育 |
対応OS | Webブラウザ(Windows、macOS)、Android、iOS、Xbox |
料金 | 基本利用料は無料(※プレミアム会員は月額数百円から) |
<Roblox(ロブロックス)の特徴>
- 独自のゲームや仮想空間を作成し、世界中のプレイヤーと共有できる!
- 豊富なイベントとアクティビティが定期的に開催!
- プログラミングやデザインの教育ツールとしても活用可能!
「Roblox(ロブロックス)」は、世界中で2億人以上の月間アクティブユーザーを誇るゲーミングプラットフォームです。
Robloxでは、単にゲームをプレイするだけでなく、自分自身でゲームを制作し、共有することができる「遊び場」のような空間を提供します。
そのため、若年層の中でも子供たちに特に人気があり、教育的な側面も兼ね備えています。
無料の開発ツール「Roblox Studio」を使用すれば、プログラミングやゲームデザインの経験がない人でも簡単にオリジナルゲームを制作し、世界中のプレイヤーと共有することが可能です。
このユニークな機能は、Robloxが「ゲーム版YouTube」とも称される理由の一つで、クリエイティブなアイデアを持つ人々に無限の可能性を提供しています。
Axie Infinity|P2E(Play-to-Earn)の先駆け
出典:https://axieinfinity.com/
提供元 | Sky Mavis |
リリース日 | 2018年 |
ユーザー数 | 登録ユーザー数は100万人以上 |
できること | ショッピング(Axieの購入・販売)、バトル、ブリーディング、スカラーシップ |
対応OS | Webブラウザ、Android、iOS |
料金 | 基本利用料は無料。Axieの購入が必要(数百ドルから数千ドル) |
<Axie Infinityの特徴>
- 「ゲームをしてお金を稼ぐ」P2E(Play-to-Earn)の先駆け的存在!
- 豊富なゲームモードとブリーディング機能!
- イーサリアムのサイドチェーン「Ronin Network」でスケーラビリティの問題を解決!
「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」は、2018年にベトナムのSky Mavis社によってリリースされたブロックチェーンを基盤とするNFTゲームです。
P2E(Play-to-Earn)ゲームの先駆けともいわれており、東南アジアを中心に人気を博しています。(※P2E:ゲームをプレイしながらお金が稼げるというコンセプトのゲーム)
特にフィリピンなど物価の安い国では、Axie Infinityで生計を立てている人もいるほど経済的な影響力を持っています。
本ゲームでは、Axie(アクシー)と呼ばれるモンスターたちを育成し、他のプレイヤーのAxieと戦わせることでゲーム内通貨(AXSとSLP)を稼ぐことができます。
稼いだゲーム内通貨を仮想通貨取引所で換金し実際のお金を稼いでいく、という仕組みです。
パルワールド|Steamで歴代2位の同時接続数を記録し話題
出典:https://www.pocketpair.jp/palworld?lang=ja
提供元 | ポケットペア |
リリース日 | 2024年1月19日 |
ユーザー数 | 総プレイヤー数は2,500万人以上 |
できること | バトル(他プレイヤーやNPCとの対戦)、育成(モンスターの捕獲・育成)、クラフト(アイテム作成)、マルチプレイ(最大32人) |
対応OS | Webブラウザ(Windows)、Android、iOS、Xbox Series X |
料金 | アーリーアクセス版は3,400円(※追加購入可能なアイテムやサービスもあり) |
<パルワールド(PALWORLD)の特徴>
- ポケモンのようなモンスター「パル」を捕まえて育成!
- 資源を集めてアイテムを作成したり建築したりできる豊富なクラフト要素!
- 協力プレイやPvPモードに対応し、最大32人のマルチプレイ!
「パルワールド(PALWORLD)」は、不思議な生き物「パル」が暮らす世界を舞台にしたオープンワールド育成ゲームです。
広大なオープンワールドで冒険し、様々なパルと出会い、捕まえたり、育てたり、闘わせたりできます。
2024年1月にSteamでアーリーアクセス版がリリースされ、Steamで歴代2位の同時接続数を記録したことで一躍注目の的となりました。
ただし、「ポケモン」と非常によく似たキャラクターが多く登場しているため、現在著作権の問題で調査が進んでいる最中です。
事の顛末によってはサービスの存続が危ぶまれる可能性も考えられるため、続報には注目しておきましょう。
|【ビジネス系】メタバースサービス一覧
昨今では、仮想オフィスとしての利用など、ビジネスシーンでも利用できるメタバースサービスも増えています。
ビジネス系のメタバースサービスの一覧は以下の通りです。
- CYZY SPACE
- oVice
- V-expo
- ZIKU
- めちゃバース
- Horizon Workrooms
- FYND CORE
以下で、それぞれのサービスについて詳しく見ていきましょう。
CYZY SPACE|スマホでも利用できるメタバース
出典:https://cyzyspace.io/
提供元 | 株式会社メタバーズ |
リリース日 | 2020年12月 |
ユーザー数 | 不明 |
できること | オンライン店舗の設置と運営、イベント開催、3D展示会場の構築、バーチャルコミュニケーション |
対応OS | Webブラウザ (※VRヘッドセット対応) |
料金 | 基本利用: 月額11,000円(税込) 大人数プラン: 初期料金50万円+税、月額料金10万円+税(同時参加100人あたり) |
<CYZY SPACEの特徴>
- PC、スマホ、タブレット、VRヘッドセットなど、マルチデバイス対応!
- 音声通話、ビデオ通話、テキストチャットでリアルタイムコミュニケーション!
- 基本プランから大人数プランまで、用途に応じて選べる柔軟な料金プラン!
「CYZY SPACE(サイジースペース)」は、クラウドベースのメタバースであり、VRショールームや3Dオンライン展示会、バーチャルイベントに活用できます。
UnityやHubsを使用してオリジナル仮想空間の構築・運営を支援し、大規模イベントにも対応させることも可能です。
また、企業の独自ドメインやサーバ、認証システムとの連携もできます。
これにより、企業や教育機関、自治体などが独自のブランドやサービスをバーチャル空間で展開できるようになります。
クラウドベースであるため、月額11,000円(税込)という非常にお手頃な価格で利用できるため、コストの問題を抱えている方は検討して損はありません。
oVice|まるで現実のような仮想オフィス
提供元 | 株式会社oVice |
リリース日 | 2020年4月 |
ユーザー数 | 約4000社の導入実績 |
できること | バーチャルオフィス、イベント開催、コラボレーション |
対応OS | Webブラウザ(※専用アプリ不要) |
料金 | 有料プランは利用目的や規模により変動(※無料トライアルあり) |
<oViceの特徴>
- 2Dのインターフェースで直感的に操作でき、誰でも簡単に利用可能!
- バーチャルオフィスだけでなく、企業イベントや学会、教育機関でも活用可能!
- 空間のレイアウトやオブジェクトを自由に設定でき、テーマに合わせた空間作りが可能!
oVice(オヴィス)は、株式会社oViceが提供するメタバースプラットフォームで、主にバーチャルオフィスとして利用されています。
2020年4月にリリースされ、既に約4000社以上の導入実績を誇る人気プラットフォームです。
oViceでは、2Dのアバターを使って仮想空間内を自由に移動し、リアルタイムで他のユーザーとコミュニケーションを取れます。
操作が直感的で分かりやすく、誰でも簡単に利用できるので導入も簡単です。
PCやスマホのWebブラウザからアクセス可能で、専用のアプリは不要なのも嬉しいポイント。
無料トライアルも提供されているので、バーチャルオフィスツールを検討している方はぜひ一度お試しください。
V-expo|1000名以上のメタバースイベントを手軽に開催
出典:https://v-expo.jp/
提供元 | 株式会社m-Lab |
リリース日 | 2021年6月8日 |
できること | ショッピング、イベント開催、展示会、バーチャルオフィス等 |
対応OS | Webブラウザ (PC、スマホ、タブレット) |
料金 | 要相談(※無料プランあり) |
<V-expoの特徴>
- 専用アプリが不要でWebブラウザからアクセス可能!
- 音声通話、チャット、リアクション機能で円滑なコミュニケーションを実現!
- 展示場、イベントレンタル、カスタマイズプランなど多様な用途に対応!
「V-expo(ブイエキスポ)」は、メタバースのオンラインイベントを手軽に開催できるメタバースプラットフォームです。
オンライン展示会、ウェビナー、セミナー、ワークショップなど、さまざまなイベントに対応し、来場者やスタッフはアバターを通じて、コミュニケーションが取れます。
1000名以上の大規模イベントも開催可能で、カスタマイズ性にも優れているので様々な業種のビジネスで利用できるプラットフォームです。
ZIKU|リアルイベントのような臨場感を演出
出典:https://www.shanon.co.jp/ziku
提供元 | 株式会社ジクウ(株式会社シャノンの子会社) |
リリース日 | 2021年10月28日 |
できること | オンラインイベントの実現、出展ブースでのリアルタイム接客、来場者情報や行動履歴の取得 |
対応OS | Webブラウザ (PC、スマホ、タブレット) |
料金 | 初期費用55万円、1ブース16.5万円~、来場者従量1,000人ごとに22万円 |
<ZIKUの特徴>
- 専用アプリ不要で、PC、スマホ、タブレットからWebブラウザで利用可能!
- 展示会、講演、ウェビナー、商談会、学会など、さまざまなイベント形式に対応!
- 来場者の行動履歴追跡、リアルタイムでの声掛け、3Dブースなどの豊富な機能!
ZIKU(ジクー)は、企業がメタバース空間上にブースを設置し、就職説明会、採用説明会などのイベントを行うことができるプラットフォームです。
アバターを通じた新しい企業との出会いや、出展社からの積極的な声掛け、簡単に作成可能な3Dブースでの展示、講演動画の配信などが可能になります。
CG制作は不要なので誰でも簡単に3Dバーチャル展示場を作成できます。
低予算で手軽にメタバース展示会を開催したい企業におすすめのメタバースプラットフォームです。
めちゃバース|「めっちゃたくさん」入れるメタバース
出典:https://hashilus.co.jp/mechaverse/
提供元 | 株式会社ハシラス |
リリース日 | 2021年8月 |
ユーザー数 | 非公表だが多くの企業で導入実績あり |
できること | イベント開催、展示会、社内交流会、ライブ配信 |
対応OS | Webブラウザ (PC、スマホ、タブレット) |
料金 | ミニマムプラン、サポートプラン、スタンダードプランの3種類 |
めちゃバースは、ハシラス社が開発したイベント用メタバースで、「めちゃ簡単、めちゃたくさん入れる」がコンセプトのメタバースプラットフォームです。
その名の通り大人数が同時に参加できる点が特徴で、数千名規模のアバターが同じバーチャル空間に入室可能です。
コミュニケーション機能としては、リアクション機能、公開テキストチャット機能、領域ボイスチャット機能などがあり、イベント運営や登壇に必要な機能も充実しています。
WebGL 2.0の採用によりスマホが正式にサポートされ、より幅広いデバイスからアクセスが可能になりました。
Horizon Workrooms|Metaが手がける注目の仮想オフィス
出典:https://forwork.meta.com/jp/horizon-workrooms/
提供元 | Meta(旧Facebook) |
リリース日 | 2021年8月 |
ユーザー数 | 2022年2月で30万人以上、ワールド数は1万を突破 |
できること | リモート会議、ホワイトボード機能、仮想空間での共同作業、アバターによる交流 |
対応OS | Webブラウザ、Meta Quest |
料金 | 無料(Meta Questが必要) |
<Horizon Workroomsの特徴>
- アバターを使ったバーチャルオフィスで、対面感覚で交流可能!
- 仮想ホワイトボードでアイデアの共有がスムーズ!
- Meta QuestやWebブラウザで利用でき、無料で利用可能!
Horizon WorkroomsはMeta社 (旧Facebook) が提供するメタバースサービスで、仮想オフィスが簡単に作成できるプラットフォームです。
Meta Questを装着することで、アバターを通じてバーチャルオフィスに参加し、他のユーザーとコミュニケーションが取れます。
VRヘッドセットを持っていなくても、Zoomなどのビデオ会議ツールを介して参加することも可能です。
ただし、フルで機能を利用するためにはMeta Quest 2または3が必要です。
FYND CORE|産業用メタバースプラットフォーム
提供元 | Fynd Reality社 |
ユーザー数 | 公表されていないが、NATO軍や消防署、製造・産業分野などで導入済み |
できること | 没入型トレーニング、バーチャル会議、展示会、教育、医療トレーニング、デジタルツインの作成 |
対応OS | Webブラウザ (PC、スマホ、タブレット)、PC用ヘッドマウントディスプレイ |
料金 | 年間契約、一括払い。詳細な見積もりは要相談。 |
<FYND COREの特徴>
- リアルな状況を再現し、危険な作業の訓練や医療現場などのトレーニングを安全に実施可能!
- バーチャル会議、展示会、教育、デジタルツインの作成など多様なシーンで活用!
- PC、スマホ、タブレット、ヘッドマウントディスプレイで利用可能!
FYND COREは、AVRJapan社が提供している没入型トレーニング学習のためのメタバースサービスです。
VR会議、トレーニングルームやワークショップ、VR教育シミュレーショントレーニングなどが簡単に行えます。
主に産業用途での利用が想定されており、学習効率の向上、社員のやる気向上、生産性の向上、費用の削減、理解力の向上、安全性の確保など、多くのメリットが期待できます。
|メタバースサービスをビジネスに導入するには?
メタバースサービスをビジネスにうまく取り入れることができれば、業務効率化、コスト削減、働き方改革の実現など、さまざまなメリットを享受できます。
しかし、メタバースはまだまだマイナーなサービスであることは否めません。
そのため、どのメタバースサービスを自社に導入するか迷ってしまう方も多いでしょう。
メタバースサービスをビジネスに導入する際は、以下のポイントに注目してみましょう。
POINT①:目的と目標の明確化
自社がメタバースを導入する理由とその目標を明確にすることが重要です。
例えば、リモートワークの効率化を図るのか、バーチャル展示会で新たな顧客を獲得するのかによって、適したサービスが異なります。
POINT②:ユーザビリティの確認
導入するメタバースプラットフォームが、従業員や顧客にとって使いやすいかを確認しましょう。
直感的な操作性や多様なデバイスへの対応状況などを評価することが重要です。
POINT③:コストとROIの評価
導入コストと予想されるリターン(ROI)を比較検討することが不可欠です。初期費用だけでなく、運用コストや教育コストも考慮し、投資対効果が高いプラットフォームを選ぶことが成功の鍵となります。
これらのポイントを抑えることで、メタバースサービスを効果的にビジネスに取り入れ、競争力を高めることができるでしょう。
|【Q&A】メタバースサービスに関するよくある質問
ここでは、すぐに疑問を解消したい方のために、メタバースサービスに関するよくある質問についてQ&A形式で回答します。
Q1.一番有名なメタバースサービスは?
日本でもよく知られているメタバースサービスは以下の5種類です。
- Fortnite
- Roblox
- ZEPETO
- VRChat
- cluster(クラスター)
上記のメタバースサービスは、ユーザー数基盤がそのほかのものと比較して格段に多いです。
Q2.メタバースで有名な日本の会社は?
メタバースで有名な日本の会社は「クラスター株式会社」です。
累計動員数2,000万人を超える日本最大のメタバースプラットフォームで、バーチャル渋谷やポケモンのバーチャルフェスティバルなど、多くのイベントを開催しています。
スタートアップではmonoAI technology社が東証グロース市場で2位につけるなど、連日大幅高を記録しています。
Q3.メタバースはいつから流行る?
メタバースという概念自体は、1992年のニール・スティーヴンソンの小説『スノウ・クラッシュ』で初めて登場し、このアイデアはその後数十年にわたって徐々に発展してきました。
しかし、メタバースが一般に広く認知され、流行り始めたのは2020年以降です。
インターネット、スマホ、ソーシャルメディアが社会に浸透するまでに約10〜20年かかったことを考えると、メタバースも10〜20年ほどかかるでしょう。
Q4.メタバースはどうやって稼ぐ?
メタバース内での収益化の方法は多岐にわたります。
主な方法としては、バーチャル不動産の販売、イベントやコンサートのチケット販売、アバターやアクセサリーなどのバーチャルグッズの販売、サブスクリプションサービス、広告収入などがあります。
Q5.メタバースに将来性はある?
メタバースは大きな将来性を秘めていると広く考えられています。
技術の進歩により、よりリアルなバーチャル体験が可能になり、人々の日常生活やビジネスにおける交流の仕方を根本から変える可能性があります。
ただし、プライバシー保護、セキュリティ、技術基準の統一など、解決すべき課題も多いです。
|メタバースを始めるならXR CLOUDがおすすめ!
今回は、2024年最新版のおすすめメタバースサービスを30種類ご紹介しました。
現在、メタバースの技術はビジネスだけでなく、ゲームや展示会、イベントなど幅広い業界・分野で活用され始めています。
今はまだ発展途上のメタバース技術ですが、今後さらなる普及が予想されており、これまでの生活を一変させる大きな技術革新が起こりうるかもしれません。
時代に乗り遅れないためにも、今のうちからメタバースに慣れておくのが賢明といえるでしょう。
「メタバースの始め方がわからない…。」
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