新型コロナ以降、ライブパフォーマンスも様々な形式が模索されていきました。
その中でも特に注目されているのが、AR技術をふんだんに取り入れた「ARライブ」です。
そこで本記事では、人気のARライブについて
- 注目されている理由
- 簡単な仕組み
- メリットやデメリット
- 注目のARグループやアーティスト
- ARライブの最新事例
上記を中心にわかりやすくご紹介します。
ARライブはにじさんじやホロライブを中心に、世界的にも大人気のライブ形式です。
世界的トレンドにもなり得るARライブの魅力について、本記事を通してしっかりと理解しておきましょう!
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|ARライブとは?
ARライブとは、その名の通りAR技術(Augmented Reality、拡張現実)を取り入れたライブパフォーマンスのことです。
従来のライブコンサートでは、観客はステージ上のアーティストを見たり、音楽を聴いたりするだけでした。
しかし、ARライブでは観客のスマホやAR対応デバイスを通じて、現実世界と仮想の視覚効果やキャラクターが融合した新しい体験を生み出します。
例えば、人気VTuberグループ「にじさんじ」のARライブでは、バーチャルのキャラクターが現実のステージ上に出現し、まるでその場にいるかのようにパフォーマンスを行います。
観客はスマホやAR対応デバイスを通じて、にじさんじの個性豊かなキャラクターが周囲の風景と連動して動く様子を楽しめます。
このように、ARライブは現実のライブパフォーマンスにデジタル技術を融合させ、新たなエンターテインメントになりつつあるのです。
|ARライブが日本で注目されている理由3つ
実は、日本はARライブ先進国ともいわれています。
よく「ITに関して日本は周回遅れ」と揶揄されますが、近年ではAIやメタバースといった日本と相性のよい技術が流行し始めました。
ARもその中の一つであり、コンテンツ大国とも称される日本では非常に注目の技術の一つです。
ここでは、その理由についてご紹介します。
①アニメ大国の日本はバーチャルリアリティと相性が良い
日本は言わずと知れたアニメ・マンガ大国であり、豊富なIP(知的財産)を誇るコンテンツ大国でもあります。
近年では、ハリウッド映画などの作品と比較されるほどにアニメはエンタメ市場で存在感を増してきており、市場規模も年々増加傾向です。
こういった独特な背景を持つ日本にとって、バーチャルリアリティ技術というのはまさに希望の星といえます。
「現実の世界であのアニメキャラクターと触れ合いたい!」
アニメファンならこんなことを夢見たことがあるかもしれないですが、バーチャルリアリティはこんな夢を現実にしてくれるのです。
既にこういった試みはVTuberやゲーム市場を中心にかなり人気を博しており、今後もARをはじめとしたバーチャルリアリティ技術はアニメ業界で特に注目されていくことになるでしょう。
②VTuber発祥の国は日本である
YouTubeやTwitchをはじめとする動画配信プラットフォームで、VTuberは人気コンテンツの一つになっています。
最新の調査によると、VTuber市場は急速に拡大しており、2022年には約4.4億ドルだった市場規模が2029年には約27.5億ドルに達する見込みです。
年平均成長率(CAGR)を算出すると、35.6%という驚異的な速度で世界中に普及しています。
(参考:VTUBER MARKET REPORT OVERVIEW|Business Reserch Insight)
このように、世界中で人気を博しているVTuberですが、実はVTuberを考案したのは日本です。
世界で最初のVTuberといわれているのは、2016年12月にデビューした「キズナアイ」で、「バーチャルYouTuber(Vtuber)」という呼称がはじめて使用されました。
「ボーカロイド」の先駆けである「初音ミク」を起源とする説もありますが、VTuberを自称したのはキズナアイが最初です。
その後、ARライブなどで徐々に人気を集めはじめ、昨今では日本を代表する人気コンテンツへ昇華しています。
③にじさんじ、ホロライブの存在が大きい
日本のエンタメ業界で圧倒的な存在感を示しているのが、にじさんじやホロライブといったVTuberグループです。
日本のみならず海外でも熱狂的な人気を博しており、両グループともに海外進出も果たしています。
主にYouTubeやTwitch等のライブストリーミングプラットフォームをメインに活動しており、ARライブも頻繁に開催していることで有名です。
最先端のARライブパフォーマンスも取り入れており、例えば楽曲演奏の際にはリアル感を演出するために最新のボディトラッキング技術も採用しています。
その他にも、陰影の表現やライブで水を撒くパフォーマンスの際に使用される水の質感にもこだわり、極限まで没入感を高めています。
最近では、海外展開のために設立した「にじさんじ EN」や「ホロライブ EN」のVTuberが日本でも活動するといったような逆輸入的現象も起きはじめました。
このように、加速度的に世界中で人気を集めているにじさんじやホロライブのARライブパフォーマンスは、今後もAR市場で大きな存在感を示し続けるでしょう。
|ARライブ演出の簡単な仕組み
ARライブでは、個性的な3Dアバターがまるで現実のようにライブパフォーマンスをします。
では、どのような仕組みでアバターを動かしているのでしょうか?
ここでは、ARライブ演出の仕組みをなるべく簡単にご紹介します。
Live2Dソフトでアバターをリアルタイムで動かしている
出典:Live2D Cubism 公式HP
ARライブの基礎となるのが、Live2Dソフトを用いたアバターのリアルタイム操作です。
Live2Dは、2Dイラストを立体的に見せる技術で、アバターをまるで生きているかのように動かすことができます。
操作自体も非常に簡単なものが多く、基本的な使い方は以下の通りです。
- 2DイラストをLive2Dソフトにインポート
- インポートしたイラストを基にモデリング
- 顔や体の各部位にパラメータを設定してアニメーションを作成
ただし、大勢の観客を魅了するようなARライブではLive2Dソフトだけではなく、3Dモデリングソフトも使いこなす必要があります。
<H4>主なLive2Dソフト一覧</H4>
参考までに、現在人気のLive2dソフトは以下の通りです。
- Live2D Cubism:高精度なモデリングとアニメーション機能を搭載。Live2Dソフトといえばコレ。
- Animaze(旧FaceRig):Webカメラを使用して顔の動きをリアルタイムでトラッキングするソフト。
- VTube Studio:軽量で使いやすく、PCとスマホの両方で使用可能。Webカメラを使ってアバターを動かせる。
- PrprLive:無料で利用できてPCの負担が少ない。光源設定やアクションキーの設定など多彩な機能が特徴。
- nizima LIVE:直感的な操作が可能で、初心者にも使いやすい。iPhoneをWebカメラとして利用可能。
この他にも多くのLive2Dソフトがありますが、上記5種類が特に人気です。
なお、全て無料から利用可能ですが、詳細な設定をする場合は有料となります。詳細は各種公式リンクよりご確認ください。
各種トラッキング技術で動きを正確に追跡
ARライブでは、アバターの動きをリアルに表現するために、様々なトラッキング技術が使われています。
トラッキング技術とは、カメラやセンサーを使って物体や人の動きを追跡する技術のことです。
これにより、現実での動きを仮想空間上で再現することができます。
主なトラッキング技術の種類は以下の3種類です。
1.フェイストラッキング
カメラを使ってユーザーの顔の動きを追跡し、その動きをアバターに反映させる技術です。これにより、アバターがリアルな表情を見せることができます。
2.ハンドトラッキング
手の動きを正確に追跡する技術で、アバターが手を使ったジェスチャーを行う際に使用されます。
3.ボディトラッキング
体全体の動きをキャプチャし、アバターに反映させる技術です。これにより、アバターが踊ったり、動き回ったりすることができます。
最近では、トラッキング性能がデバイス自体に内蔵されている「インサイドアウトトラッキング」を採用しているデバイスも増えてきています。
ただし、ARライブのような高度なトラッキングが必要とされる領域では、「アウトサイドイントラッキング」という外部のセンサーやカメラを使用しなければなりません。
大規模ARライブでは3Dモーションキャプチャを採用
出典:mocopi(モコピ)公式HP|SONY
大規模なARライブでは、さらにリアルなパフォーマンスを実現するために、3Dモーションキャプチャ技術が採用されます。
モーションキャプチャは、センサーを体に装着して動きを高精度で記録し、そのデータをアバターに反映させる技術です。
一種のボディトラッキングといえますが、3Dモーションキャプチャはより高精度に動きを追跡できます。
にじさんじやホロライブが開催するような大規模なARライブでは、リアリティをどう演出するのかが最も大事です。
そのため、一般的なボディトラッキングよりもモーションキャプチャの方が採用されます。
ただし、モーションキャプチャは専用機材のコストが非常に高く、専門知識も必要になってくるので一般的なライブストリーミングでは採用されません。
|ARライブのメリット3つ
近年では、ARライブの開催事例も増えつつありますが、ARライブを開催するメリットは何なのでしょうか?
ここからは、ARライブのメリットを3つご紹介します。
①視覚的なインパクトが大きい
ARライブは、従来のライブパフォーマンスよりも圧倒的にインパクトの大きい演出が可能です。
例えば、アーティストが現実のステージ上にいながら、背景に巨大な3D映像を投影したり、リアルタイムで変化するエフェクトを追加したりすることができます。
他にも、アーティストが空中を飛んだり、瞬時に姿を変えたりするような現実世界ではありえないような演出が可能です。
これにより、ライブ全体がより一層ダイナミックで視覚的に魅力的なものとなります。
こうした視覚的なインパクトは、従来の演出では実現が難しいものばかりです。
したがって、ARライブは観客にとって忘れられない、特別な体験を提供する手段として注目されています。
②ファンとリアルタイムでコミュニケーションが取れる
多くのARライブでは、ファンとリアルタイムでコミュニケーションが取れるようになっています。
「推し活」が2021年の流行語大賞を受賞していることからもわかるように、昨今のアイドルやアーティストにとってファンとの接点を作ることは非常に重要です。
例えば、ARライブでは観客がリアルタイムでコメントを送ったり、質問したりできます。
アーティストはそれに応じて、即座に反応を返すことができるのです。
これにより、ライブが一方通行ではなく、双方向のコミュニケーションの場となります。
さらに、アーティストがステージ上でファンの名前を呼んだり、メッセージを直接表示したりする演出も可能です。
こういった演出も相まって、ファンは自分がアーティストに認識されていると感じ、さらにハマっていくことになります。
このように、ARライブはファンとアーティストの距離を縮め、より親密でインタラクティブな体験を提供する新しい形のエンターテインメントなのです。
③ターゲットを絞りやすい
ARライブは、主にZ世代を中心とした若者に人気のコンテンツです。
そのため、企業にとってはターゲットの選定がしやすいというメリットがあります。
例えば、企業はARライブを通じて、自社の製品やサービスに興味を持ちやすい若年層に直接アプローチすることができます。
さらに、ARライブでは参加者のデータを収集し、分析することも可能です。
どのようなコンテンツが人気なのか、どの時間帯に多くの視聴者が集まるのかといった情報を得ることで、より効果的なマーケティング戦略を立てることができます。
また、インターネットを通じて世界中の若者にリーチすることができるため、国際的なプロモーション活動にも適しています。
このように、ARライブはターゲットの選定がしやすく、効果的なマーケティングツールとして企業にとって大きなメリットをもたらしています。
高性能デバイスと通信環境に依存する点はデメリット
ARライブは、スマホやタブレット端末から簡単に視聴できますが、本格的なAR体験をするなら専用のデバイスが必要です。
現状の専用デバイスはかなり高価で、一般消費者向けの製品でも約5〜10万円程度もします。
また、これらのデバイスを最大限に活用するためには、高速かつ安定したインターネット接続が必要です。
デバイスや通信環境が不十分だと、映像がカクついたり、遅延が発生したりすることがあります。
これにより、期待していたような臨場感や没入感が損なわれてしまうこともあります。
このように、ARライブはその魅力的な体験を提供する一方で、高性能なデバイスと通信環境に依存する点はデメリットといえます。
|ARライブで有名なグループやアーティスト
では、ARライブで有名なグループやアーティストにはどういったものがあるのでしょうか?
- にじさんじ
- ホロライブ
- Ado
- 初音ミク
- キズナアイ
以下で、それぞれについて簡単にご紹介します。
にじさんじ|世界的に人気のVtuberグループ
出典:にじさんじ Anniversary Festival 2021 公式HP
にじさんじとは、ANYCOLOR株式会社が運営するバーチャルライバー(Vtuber)グループです。2018年に設立され、多くの個性豊かなライバーが所属しています。
もはや「VTuber = にじさんじ」といってもいいくらいにポピュラーになっており、日本国内だけでなく、世界中で多くのファンを獲得しています。
参考までに、にじさんじ所属の人気ライバーは以下の通りです。
1.葛葉(Kuzuha)
男性ライバーの中でもトップクラスの人気を誇り、ゲーム実況や歌の配信で多くのファンを持つ。
2.壱百満天原サロメ(Hyakumantenbara Salome)
2022年にデビューし、その独特なお嬢様キャラとテンションの高い配信スタイルで急速に人気を集める。初配信から1日で登録者数が17万人を超えるなど、その影響力は絶大。
3.リゼ・ヘルエスタ(Lize Helesta)
ゲーム配信や歌配信で人気を集め、高い歌唱力が魅力。多くのイベントやライブにも参加しており、ファンとの交流を大切にしている。
4.叶(Kanae)
ゲーム実況を中心に活動し、多彩な企画でファンを楽しませる。特にAPEX Legendsの配信が人気を博し、他ライバーとのコラボも積極的に展開。
5.星川サラ(Hoshikawa Sara)
テンションの高い配信と個性的なキャラクターが人気。豪快な笑いや「煽り」スタイルのトークが特徴。
上記以外にも、2024年時点で合計150名以上のライバーが所属しており、にじさんじは名実ともに世界最大規模のVTuberグループといえるでしょう。
2021年から「にじさんじ EN」で海外に進出
出典:NIJISANJI EN Official
なお、にじさんじは活躍の幅を海外にも広げており、2021年5月12日より英語圏向けのVTuberグループ「にじさんじ EN」も設立しています。
メンバーには日本在住経験者や日本人も含まれており、ライブや配信では日本語を使うことも多いです。
そのため、日本語オンリーの雑談配信や日本語の歌配信なども行われ、日本語がわからない視聴者でも楽しめるよう配慮されています。
現在では9つのユニットに所属する34名のメンバーで構成されており、主要メンバーの「Vox Akuma」のYouTubeチャンネル登録者数は約135万人と、本家と比較しても遜色ないような人気を集めています。
ホロライブ|YouTubeやTwitchで大人気
出典:hololive 公式HP
ホロライブは、カバー株式会社が運営するVTuberの事務所「ホロライブプロダクション」に所属する女性VTuberグループです。
にじさんじと双璧をなす日本発のVTuberグループですが、女性メンバーだけでメンバーが構成されているのが特徴です。
そのため、VTuber界隈の中でもアイドル的な人気を博しています。ホロライブの主要メンバーは以下の通りです。
1.ときのそら (Tokino Sora)
ホロライブの初期メンバーでリーダー的存在。歌とダンスが得意。
2.白上フブキ (Shirakami Fubuki)
1期生、狐耳のキャラクター。ゲーム実況や歌ってみた動画で人気。
3.兎田ぺこら (Usada Pekora)
3期生、うさぎをモチーフにしたキャラクター。独特の笑い声と元気な性格。
4.湊あくあ (Minato Aqua)
2期生、メイドがテーマのキャラクター。ゲーム実況と努力家の姿勢で評価。
5.星街すいせい (Hoshimachi Suisei)
元個人勢VTuber、歌唱力とカリスマ性が高い評価を受ける。
2024年時点で、ホロライブプロダクションには86名のVTuberが所属しており、日本のアイドル文化とアニメ文化をうまく取り入れたスタイルが高く評価されています。
2020年から「ホロライブ EN」で海外に進出
出典:hololive EN 公式HP
なお、にじさんじと同じくホロライブも海外展開に力を入れており、2020年9月度から英語圏向けVTuberグループ「ホロライブEnglish(通称ホロライブ EN)」を設立しています。
にじさんじ ENと同様に英語での配信やライブパフォーマンスを展開しています。
中でも、初期メンバーのがうる・ぐら (Gawr Gura)のYouTubeチャンネル登録者数は驚異の446万人で、現状世界で最も人気のVTuberといえるかもしれません。(※2024年6月時点)
Ado|熱狂的人気を誇る正体不明のアーティスト
Adoは、特に若い世代から絶大な支持を受けている人気アーティストです。
2017年に音楽活動を開始し、2020年にリリースした楽曲「うっせぇわ」は再生回数が合計で約3億回超えしており、世界的な社会現象となりました。
従来のアーティストとは違い、顔出し無しで活動しておりミステリアスなイメージが特徴です。
2024年には「ONE PIECE FILM RED」のテーマソング「新時代(New Genesis)」が日本人としてはじめてApple Musicの「Top 100: Global Chart」で1位を獲得し、偉業を成し遂げました。
AdoはARライブパフォーマンスも行っており、視覚的にも聴覚的にも楽しめる新しいエンターテインメントを提供しています。
例えば、2024年に行われた「Ado SPECIAL LIVE 2024『心臓』」では、AR技術を用いたデジタルアバターやホログラム映像が使われ、観客に驚きと感動を与えました。
初音ミク|世界で最も有名なボーカロイド
ARライブで忘れてはならないのが、世界初のボーカロイド「初音ミク」です。
初音ミクは2007年にクリプトン・フューチャー・メディアによって発売されたバーチャルシンガーです。
初音ミクは「ボーカロイド」という音声合成ソフトウェアを使用しており、ユーザーが入力した歌詞とメロディーをもとに歌を生成することができます。
開発当初は、2ちゃんねるやニコニコ動画のユーザーを中心に人気を博していましたが、現在ではAR技術が発展したこともあり、ARライブも頻繁に開催されています。
初音ミクのARライブ会場には複数のカメラが設置されており、これらのカメラ映像がリアルタイムでARフィルターを通じて投影される仕組みです。
キズナアイ|元祖バーチャルYouTuber
現在では当たり前のように「VTuber」という呼び名が定着していますが、VTuberの元祖はKizuna AI株式会社がプロデュースを手がける「キズナアイ」です。
キズナアイは、2016年12月にYouTubeチャンネル「A.I.Channel」を開設し、バーチャルYouTuberとしての活動を開始しました。
「こんにちは!私はバーチャルYouTuberのキズナアイです!」というフレーズを一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
VTuberとしてAR技術を取り入れたライブパフォーマンスをはじめて行ったのもキズナアイです。
2018年に開催された「Kizuna AI 1st Live “hello, world”」では、最先端のリアルタイムモーションキャプチャが採用され、大きな話題となりました。
しかし、2022年2月26日に開催されたARライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」にて無期限の活動休止を発表しています。
|【2024最新】最新のARライブ事例3選!
最後に、2024年最新のARライブ事例を3つ厳選してご紹介します。
- にじさんじ EN AR LIVE “COLORS” PASTEL STAGE & VIVID STAGE
- ホロライブ SUPER EXPO 2024
- Ado SPECIAL LIVE 2024「心臓」
最新のARライブではどのような演出がされているのか確認していきましょう。
①にじさんじ EN AR LIVE “COLORS” PASTEL STAGE & VIVID STAGE
出典:ANYCOLOR株式会社 公式HP
「にじさんじ EN AR LIVE ‘COLORS’ PASTEL STAGE & VIVID STAGE」は、にじさんじENの初のARライブイベントとして、2024年4月14日に開催されました。
「PASTEL STAGE」と「VIVID STAGE」の二部構成で行われ、各ステージの冒頭部分はYouTubeとニコニコ生放送で無料配信されました。
2023年のARライブがコロナによって中止されていたので、ファンにとっては待望の初ステージになったようです。
特に、AR技術を用いた参加メンバーのパフォーマンスと生バンドの演奏が融合したシーンは圧巻の一言で、会場も大いに沸きました。
なお、生配信限定で配信されたので現在では視聴できません。
通例通りであれば数年後に無料パートが各種動画配信プラットフォームで公開されるので、にじさんじ ENの公式YouTubeチャンネルはチェックしておきましょう。
②ホロライブ SUPER EXPO 2024
「ホロライブ SUPER EXPO 2024」は、2024年3月16日と17日に千葉県の幕張メッセで開催されたARライブです。
ホロライブプロダクション史上最大規模のものであり、「hololive 5th fes. Capture the Moment」と同時開催されました。
「hololive stage1」「hololive stage2」「HoneyWorks stage」「hololive stage3」の4つのステージで構成され、各ステージではホロライブの人気VTuberたちがファンとのコミュニケーションを楽しみました。
各ステージの一般指定席は9,800円、配信チケットは6,500円で販売され、チケット販売や物販、スポンサー収益を含めて総収益は推定27億〜30億と、興行的にも大成功を収めています。
会場の様子は上記YouTubeリンクから確認できるのでぜひ一度確認してみてください!
③Ado SPECIAL LIVE 2024「心臓」
Ado SPECIAL LIVE 2024「心臓」は、Ado史上最大規模となるワンマンライブで、2024年4月27日と28日に東京の国立競技場で開催されました。
また、女性ソロアーティストとしては初めての国立競技場でのワンマンライブという偉業も達成しています。
2日間で14万人以上を動員し、チケットは即完売となったことからもAdoの凄まじい人気がうかがえます。
本ステージでは最先端のAR技術も駆使されており、ドローンやホログラムを活用した演出が特に注目されました。
ドローンは会場全体を飛び回り、リアルタイムでさまざまな視覚効果を映し出し、ホログラム技術により、Ado自身やゲストアーティスト(B’zの松本孝弘、初音ミク)の3D映像がステージ上に登場する演出も会場を沸かせました。
デビューしてから3年足らずで音楽の聖地「国立」でのワンマンライブを成功させるなんて、今まででは考えられもしなかったことです。
やはり、日本文化とAR技術の融合は今後の日本の未来を左右しうるのかもしれませんね。
|日本はARライブ先進国!今後の市場拡大に期待!
本記事では、AR技術を活用した新しいライブパフォーマンスであるARライブについて解説しました。
記事内でも紹介したように、日本は多くのVTuberが活躍しており、大人気歌手のAdoさんもARをライブパフォーマンスに取り入れるなど、まさにARライブ先進国といえます。
日本独自のアニメ・マンガ文化とARをはじめとするバーチャルリアリティ技術の融合の可能性は計り知れません。
AR技術はまだまだ伸び代のある技術なので、今後の日本のエンタメ業界にも期待がモテそうですね!
「メタバース相談室」では、X(旧Twitter)やYouTubeでもVRやメタバースに関する情報を随時発信しています。
役立つ情報が満載なので、ぜひフォロー・チャンネル登録をしていただけますと幸いです。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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