世界中のZ世代が熱中している「ロブロックス」は、単なるゲームではなく、仮想空間での創造と交流の場として注目されています。

ユーザーが自分でゲームを作成し、他のユーザーと共有できるプラットフォームとして、特にZ世代やα世代に人気があります。

本記事では、ロブロックスの概要、Z世代がロブロックスに夢中になる理由、企業がロブロックスを活用するメリット、そして具体的なビジネス活用事例を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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|ロブロックスとは?

ロブロックスとは、アメリカのRoblox Corporationが運営するオンラインゲームプラットフォームです。

ユーザーは自分でオリジナルのゲームや仮想空間を作成し、それを公開して世界中の人と交流できます。

月間アクティブユーザー数は世界で2億人を超え、そのうち67%以上がZ世代です。

特にユーザー自身がコンテンツを作り出せる自由度の高さが特徴で、遊びながら創造性やコミュニケーション能力を育める点が注目されています。

|Z世代がロブロックスにハマる理由

Z世代がロブロックスに熱中する理由は、単なるゲームとしてのプラットフォームを超えた自己表現と繋がりの体験があるからです。

1. 無限の創造性とUGC

最大の魅力は、ユーザー自身がゲームやアイテムを自由に制作・公開できる「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」の文化です。

用意されたゲームを遊ぶだけでなく、自ら「創る側」になれる自由度の高さが、Z世代の創造意欲を刺激し、高い人気度を誇る理由の一つです。

2. アバターを通じた「もう一つの現実」

豊富なアイテムでアバターを自由にカスタマイズし、理想の自分を表現できることも、Z世代にとっての魅力の一つです。

アバターを介して友人と同じ空間を共有し、遊んだり、会話したりすることは、彼らにとって現実世界に近しい「ソーシャル活動」となっています。

3. 「たまり場」としてのメタバース空間

ロブロックスは、ゲームをする場所であると同時に、友人と集まる「たまり場」としての機能も果たしています。

バーチャルなライブイベントに参加したり、ただ集まって雑談したりと、コミュニケーションのハブとして機能している点が、常に繋がりを求めるZ世代のニーズと合致しています。

|ロブロックスを企業が活用するメリット

企業がロブロックスを活用する最大のメリットは、「Z世代を中心とした巨大なコミュニティに対し、独自のメタバース空間を通じて深くブランドを体験してもらえる」点にあります。

具体的なメリットは、主に以下の3点です。

1. Z世代ユーザーへのリーチ

ロブロックスは全世界で膨大なデイリーアクティブユーザー(DAU)を抱え、その半数以上がZ世代と言われています。

従来のSNSや広告手法では、リーチの選択肢が膨大で難しくなっていた若年層に対し、彼らが日常的に集まる「メタバース」という生活空間で、自然な形でブランドやプロダクトを認知させることが可能です。

2. 「体験型」による強いエンゲージメントの構築

ロブロックスの強みは、ユーザーがUGC(ユーザー生成コンテンツ)に慣れ親しんでいる点です。

企業は一方的に広告を発信するのではなく、ユーザーがアバターを通じて遊べるゲームやイベント、限定アイテムなどを提供できます。

ユーザーを「体験」に巻き込むことで、広告視聴とは比較にならないほど深く、ポジティブなブランドイメージを構築できます。

3. デジタルアイテム販売とリアルへの送客

プラットフォーム内では「Robux(ロバックス)」という仮想通貨が流通しており、活発な経済圏が成立しています。

企業はアバター用のデジタルファッションアイテム(バーチャルグッズ)を販売し、新たな収益源とすることが可能です。

また、バーチャル空間での体験をきっかけに、リアルの商品購入や実店舗への来店を促す施策とも相性が良いプラットフォームです。

|ロブロックスのビジネス活用事例

ロブロックスは、企業によるマーケティングやブランディングの場としても注目されています。

特に若年層との接点を求めるブランドにとって、ロブロックスは有力なチャネルとなっています。

NIKE – 「NIKELAND」

出典:https://www.nike.com/jp/kids/nikeland-roblox

Nikeは専用のバーチャル空間「NIKELAND」を展開しています。

この空間は、オレゴン州ビーバートンにあるナイキ本社をモデルに設計され、バスケットボールコートや陸上トラックなど、多彩なスポーツ施設が再現されています。

ユーザーはアバターを操作し、鬼ごっこやドッジボールなどのミニゲームを楽しむことができます。

さらに、ロブロックスのツールキットを活用して、独自のミニゲームを作成することも可能です。

デジタルショールームでは、エア フォース 1やナイキ ブレーザーなどのクラシックシューズをはじめ、最新のナイキ製品をアバターに着用させることができます。

また、モバイルデバイスの加速度センサーを利用して、リアルな運動をゲーム内に反映させる機能も搭載されています。

GUCCI – 「GUCCI TOWN/Gucci Garden」

出典:https://www.gucci.com/jp/ja/st/stories/article/gucci-town-on-roblox?srsltid=AfmBOorcHq7K0P50eTpp4U2WaazQBVVQ935g_akIxHc0gsO5oYCw9VFc

グッチは、ブランドの世界観を体験できるバーチャル空間を展開しています。

2021年5月には、期間限定で「グッチ ガーデン」を公開し、ユーザーはギャラリーを探索しながら、限定アイテムを入手することができました。

​続いて、2022年6月には常設スペース「グッチ タウン」をオープン。​

この空間では、ミニゲームやアート制作を通じて、グッチの伝統やクリエイティビティに触れることができます。​

また、バーチャルショップでデジタルアイテムを購入し、アバターをカスタマイズすることも可能です。

Walmart – 「Walmart Land、Universe of Play」

出典:https://www.roblox.com/ja/games/10895555747/Walmart-Land

ウォルマートは、二つの独自のバーチャル空間「Walmart Land」と「Universe of Play」を展開しています。

​「Walmart Land」は、ファッション、スタイル、美容、エンターテインメントをテーマにしたエリアで、ユーザーは仮想の試着室やローラースケート場、DJブースなど、多彩なアトラクションを楽しむことができます。 ​

一方、「Universe of Play」は、玩具をテーマにしたエリアで、ユーザーは『ジュラシック・ワールド』や『パウ・パトロール』などの人気キャラクターと共にゲームを楽しみ、仮想の報酬を獲得することができます。

Spotify – 「Spotify Island」

出典:https://www.roblox.com/ja/games/8209480473/Spotify-Island

​Spotifyは、独自のバーチャル空間「Spotify Island」を展開しています。 ​

このメタバース内で、ユーザーはアーティストと交流したり、インタラクティブなクエストをクリアして限定コンテンツをアンロックすることが可能です。​

また、Soundtrapが提供するバーチャルなビートメイキングステーションで音楽を制作し、サウンドを探求することもできます。​

さらに、Spotify Islandからはテーマ別の新エリアにアクセスでき、第一弾としてK-POPをテーマにした「K-Park」がオープンし、Stray KidsやSUNMIなどのアーティストとのコラボレーションが予定されています。

サンリオ – 「My Hello Kitty Cafe」

出典:https://www.roblox.com/ja/games/9346039031/Free-UGC-My-Hello-Kitty-Cafe-Tycoon

サンリオは、「マイ・ハローキティ・カフェ」を展開しています。

このゲームでは、プレイヤーがハローキティやサンリオの仲間たちと共にカフェを経営し、飲み物やスイーツを提供してお客様を満足させることが目的になります。

​ゲーム内では、カフェの装飾やスタッフの配置など、経営者としての体験を楽しむことができます。

​また、特定の目標を達成することで、限定アイテムや報酬を獲得することが可能です。

東京都 – 「HELLO! TOKYO FRIENDS」

出典:https://hellotokyofriends.metro.tokyo.lg.jp/jp/

東京都と東京観光財団は、「東京に友だちをつくろう」をコンセプトに、メタバースとリアルを融合した新たな観光体験を提供する交流プラットフォーム「HELLO! TOKYO FRIENDS」を公開しました。

「Roblox」上に東京の街並みを再現し、ユーザーは、現代エリアや江戸エリアなど、東京の歴史と文化を反映したエリアを探索し、宝探しやミニゲームを通じて東京の魅力を体験できます。

さらに、Webアプリ「TOKYO HUNT!」を活用することで、リアルな東京の観光スポットを巡り、AR機能を使った特別な体験や、チェックポイントを訪れてエンブレムを集めると、Roblox内で使用できる限定アイテムを獲得することが可能です。

マックスマーラ – 「マックスマーラ・コート・アドベンチャー」

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000205.000008758.html

マックスマーラは、「マックスマーラ・コート・アドベンチャー」を展開しています。 ​

このバーチャルワールドでは、ユーザーのアバターが生命に満ちた空間を自由に探索し、さまざまなチャレンジに挑戦できます。​

主なエリアとして、難解なパズルを解きながら洋服作りに挑戦する「パターンラボ」、ブランドのカラーパレットを構成するボールを集める「カラーパルクール」、そして「コレツィオーネ・マラモッティ」が主催するアーティスト集団「アトリエ・デッル・エローレ」との共同制作による「ウンダーカンマー」があります。

​さらに、マックスマーラの「テディベア コート」にちなんだ数十体のテディベアがユーザーを案内し、ブランドの美的イメージや創造性、テーラリングの専門知識を体感できる没入型のコミュニケーションプラットフォームとなっています。

|まとめ

ロブロックスはアメリカ発のゲームプラットフォームであり、世界中のZ世代が夢中になるほどの人気を誇っています。

その人気の理由は、自由な自己表現やコミュニティ形成ができることにあり、企業にとっても若年層へのマーケティングに最適な場となっています。

実際に多くの企業が独自コンテンツを展開し、ブランド認知や顧客とのコミュニケーション強化に成功しています。

今後、Z世代へのアプローチを検討する企業にとって、ロブロックスは重要なプラットフォームとなるでしょう。

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