TWITTER
FACEBOOK
はてブ
マインクラフトは、プレイヤーの自由度が高く、子供にとっても非常に人気なゲームです。
一見すると時間を浪費するゲームのように思えますが、実は世界中の教育現場で「次世代の学びの場」として導入が進んでいます。
なぜなら、マイクラにはプログラミング的思考や創造性といった、これからの社会で求められる「非認知能力」を養う要素が豊富に含まれているからです。
実際に、欧米をはじめとする多くの国でSTEM教育の教材として採用されており、日本でも必修化されたプログラミング教育の入門として活用されています。
本記事では、マイクラが持つ具体的な教育効果と、遊びを学びに変えるための家庭での関わり方について詳しく解説します。
学習意欲を引き出し、子どもが自ら学ぶメタバース×ゲーミフィケーションの教育！
メタバースを活用した学習メリットや『monoNITE』サービスの特徴をまとめた資料をご用意しました。
monoNITEサービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら
資料をダウンロードするなぜ今「マインクラフト」が教育現場で注目されているのか
世界中の学校で導入される「教育版マインクラフト」とは
※出典：マインクラフト
「Minecraft Education（教育版マインクラフト）」とは、通常のマインクラフトと異なり、子供の教育に特化した機能等を有したアプリです。
マインクラフトが教育分野で評価されている最大の理由は、プレイヤーが自由に目的を決め、世界を創造できるその自由度の高さにあります。
この特性を活かした教育向けエディション「Minecraft Education（教育版マインクラフト）」は、現在世界115カ国以上の教育機関で導入されています。
例えば、元素記号を組み合わせて物質を作る化学の実験や、歴史的建造物の再現など、教科横断的な学習が可能です。
欧米諸国ではすでに教材の一部として使われており、日本国内でも先進的な学校や自治体での活用事例が徐々に増えています。
つまり、マインクラフトは子供たちが熱中するゲームでありながら、世界中でも評価がされつつある信頼性の高い学習プラットフォームなのです。
プログラミング教育との高い親和性
日本においてマインクラフトが注目されるもう一つの大きな要因は、2020年度から小学校で必修化された「プログラミング教育」です。
文部科学省が推進するプログラミング教育の目的は、コードを書く技術そのものではなく、物事を順序立てて考える「プログラミング的思考」を育むことにあります。
マインクラフトには「MakeCode（メイクコード）」という、ブロックを並べるだけで直感的にプログラムが組める機能が用意されています。
「もし～なら、～する」といった条件分岐や、「～を繰り返す」というループ処理を、難解な英数字の羅列ではなく、視覚的なブロック操作で学ぶことができます。
自分の組んだプログラムが、即座にゲーム画面内のキャラクターや建築物に反映されるため、子供たちは失敗と修正を繰り返しながら、自然と論理的な思考プロセスを身につけていきます。
座学では退屈になりがちな学習も、マインクラフトという馴染みのある環境であれば、子供たちは主体的に取り組み続けやすくなります。
このように、学習のハードルを下げつつ、本質的な思考力を養える点が、教育現場での高い評価に繋がっています。
マインクラフトで身につく5つのスキル
試行錯誤を繰り返す「論理的思考力」
マインクラフトでの建築や冒険は、常に論理的な思考を要求されるプロセスの連続です。
特に「レッドストーン」と呼ばれるアイテムを使用した回路作りは、
電気工学や論理回路の基礎そのものです。
スイッチを押すとドアが開く、夜になるとライトが点灯するといった仕組みを作るには、
信号の入力と出力を論理的に繋ぐ必要があります。
もし意図した通りに動かない場合は、どこで信号が途絶えているのか、回路の組み方が間違っているのかを分析し、修正しなければなりません。
この「仮説→実行→検証→修正」というPDCAサイクルを遊びの中で高速に繰り返すことで、物事を筋道立てて考える力が養われます。
結果として、プログラミングに必要なデバッグ能力や、問題解決能力が自然と身についていくのです。
ゼロから形を作る「創造性」と「空間認識能力」
何もない平原に自分のイメージした建物を構築する作業は、創造性と空間認識能力を必要とします。
紙に絵を描くのとは異なり、3次元の空間でブロックを積み上げるには、奥行きや高さを正確に把握しなければなりません。
頭の中にある完成イメージを立体として具現化するために、どのような手順でブロックを配置すればよいかを常に計算することになります。
また、限られた種類のブロックを組み合わせて、曲線や複雑な質感を表現する工夫も求められます。
こうした図形的な処理を繰り返すことは、幾何学的なセンスやデザイン力を高めるトレーニングとなります。
マインクラフトが「空間把握能力を高める」と言われるのは、この脳内での3Dモデリング作業が常に行われているためです。
マルチプレイで育まれる「協調性」と「コミュニケーション能力」
マインクラフトは一人で遊ぶこともできますが、サーバーを介して友達や他のプレイヤーと協力する「マルチプレイ」も大きな魅力です。
複数人で巨大な建築物を作るプロジェクトでは、役割分担やスケジュールの共有が不可欠となります。
「誰が素材を集めるか」「誰が設計を担当するか」といった話し合いを通じて、チームワークの重要性を学びます。
時には意見が対立することもありますが、共通の目的を達成するために交渉し、妥協点を見つける経験は社会性の基礎となります。
チャットツールやボイスチャットを用いたリアルタイムな連携は、現代のビジネスにおけるリモートワークの縮図とも言えます。
ただ遊んでいるように見えて、実は他者と協力して成果を出すためのコミュニケーションスキルを磨いているのです。
自ら目標を設定し達成する「主体性」
一般的なゲームと異なり、マインクラフトには「ラスボスを倒してクリア」という明確なゴールが強制されません。
そのため、プレイヤーは自分自身で「今日は家を作ろう」「珍しい鉱石を探しに行こう」といった目標を設定する必要があります。
誰かに指示されるのではなく、自分の内発的な動機に基づいて行動計画を立て、それを実行に移します。
目標を達成した時の喜びは、誰かから与えられた報酬ではなく、自己実現によるものです。
この「自ら課題を見つけ、解決に取り組む姿勢」は、変化の激しい現代社会において最も重要視される資質の一つです。
マインクラフトを通じて、子供たちは受け身ではなく能動的に学ぶ姿勢（アクティブラーニング）を体得していきます。
デジタル社会を生き抜くための「ITリテラシー」
マインクラフトをPC版（Java版など）でプレイする場合、ゲーム機とは異なるPC特有の操作や知識が必要になります。
キーボードやマウスの操作はもちろん、MOD（拡張機能）の導入やサーバーへの接続設定など、裏側の仕組みに触れる機会が多くあります。
自分がやりたいことを実現するために検索エンジンを使いこなし、正しい情報を取捨選択するリテラシーも求められます。
また、マルチプレイにおけるマナーやセキュリティへの意識など、インターネット社会のルールを実体験として学びます。
これらは、将来どのような職種に就くとしても避けては通れない、デジタル社会を生き抜くための必須スキルです。
マインクラフトは、子供たちがテクノロジーに対する抵抗感をなくし、ツールとして使いこなすための入り口としての役割を果たしています。
ゲーム依存にならないための大人の関わり方
ただ遊ばせるのではなく「目標」や「ルール」を共有する
マインクラフトは終わりがないゲームであるため、放っておくと時間を忘れて没頭してしまうリスクがあります。
これを防ぎ、学びの時間として質を高めるためには、プレイする前に大人と子供の間で「今日の目標」を共有することが効果的です。
単に「1時間だけ」という時間の制約だけでなく、「今日は家の屋根を完成させよう」や「畑で小麦を収穫しよう」といった具体的なタスクを設定します。
目的意識を持ってプレイすることで、ダラダラとした時間の浪費を防ぎ、限られた時間内で効率的に作業を進める段取り力が身につきます。
また、ルール作りにおいては、親が一方的に押し付けるのではなく、子供と話し合って決めることが重要です。
「宿題が終わってから遊ぶ」「21時までには終わる」といったルールを子供自身が納得して約束することで、自律心を育む機会にもなります。
どうしても時間が守れない場合は、OSやゲーム機のペアレンタルコントロール機能を活用し、物理的な制限をかけることも一つの手段として有効です。
子供が作った作品を「承認」する重要性
子供がマインクラフトに熱中する背景には、「自分の頑張りを認めてほしい」という承認欲求もあるでしょう。
親がゲームを敵視して「またゲームばかりして」と否定的な言葉をかけると、子供は理解されない寂しさから、より一層ゲームの世界に閉じこもってしまう可能性があります。
逆に、子供が作った建築物や回路に対して「すごいね、どうやって作ったの？」「このデザインが素敵だね」と関心を持つことで、子供の心は満たされます。
自分の作品を親に見せ、その仕組みやこだわりをプレゼンテーションすることは、言語化能力を高める絶好のアウトプットの機会です。
親がポジティブなフィードバックを返すことで、子供は「次はもっとすごいものを作って驚かせたい」という健全なモチベーションを持つようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マインクラフトは、子供たちの好奇心を刺激し、無限の可能性を引き出す優れた学習教材です。
一見するとただ遊んでいるように見えても、その頭の中では常に論理的な思考や創造的な試行錯誤が繰り返されています。
保護者がその価値を正しく理解し、適切な目標やルールを共有することで、ゲームと学習を両立できる時間へと変わります。
これからのデジタル社会において、楽しみながらテクノロジーに触れ、自ら学び取る姿勢を身につけることは、子供たちにとって大きな財産となるはずです。
家庭での導入から一歩進んで、教育現場でのより具体的な活用事例や、メタバース技術を用いた高度な学習環境について知りたい方も多いのではないでしょうか。
当メディアでは、教育ソリューションに関する資料を無料で公開しています。
子供たちの学びをさらに広げ、次世代の教育環境を構築するためのヒントとして、ぜひダウンロードしてご活用ください。
学習意欲を引き出し、子どもが自ら学ぶメタバース×ゲーミフィケーションの教育！
メタバースを活用した学習メリットや『monoNITE』サービスの特徴をまとめた資料をご用意しました。
monoNITEサービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら
資料をダウンロードする
