こんにちは、メタバース相談室です。
今回は2023年7月20日からαテスト版のサービスが開始された「neem」というメタバースについて、どのようなものかを見ていきたいと思います。
数あるメタバースの中で新しく発表されたメタバースが他と比べたメリットを紹介できればと思います。
それでは、「neem」について、詳しく学んでいきましょう。
目次
|メタバースとは
ここでもう一度「メタバース」について、復習したいと思います。
メタバース(Metaverse)とは、アメリカのSF作家ニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)による1992年の小説「スノウ・クラッシュ(Snow Crash)」で登場する、インターネット上の仮想空間の事です。
そこからインターネット上につくられた仮想空間のことを指すようになりました。
メタバースは「meta(超えた)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語です。
現在、メタバースははっきりと定義されたものはありませんが、オンライン上に現実とは別の新しい空間や現実世界と仮想世界を融合した空間を指すことが多いです。
また、アクセス数が無制限かつ経済圏をもつこともあります。
メタバース上では自身の分身となるアバターで他のユーザーと交流やコンテンツを楽しむことができます。
現在、様々な企業が開発・提供している国内外のメタバースが乱立し、多くの人がその中で交流を行い、楽しんでいます。
|『neem(ニーム)』とは
子供から大人まで、誰でも簡単に「参加する」から「創る」に変わるメタバースとして、誰でも簡単に、自由度高く、3D空間を生成、URLを共有することで作ったワールドに友達を呼び、話したり遊んだりできるオリジナルのメタバースを作って楽しむことができるメタバースとなります。
「neem」の一番の売りは、簡単に自分だけのワールドを自由に制作してメタバース空間として利用できる点になります。
モデリングやゲーム制作の知識を持っていなくても初心者が誰でも簡単に制作できるメタバースとして、かなり高い自由度を誇っています。
まだ、αテスト版の段階なので、今後更なる機能の追加や利便性の向上が期待できるメタバースになります。
|『neem(ニーム)』の特徴とできること
次に「neem」の詳しい自作メタバースの作り方について紹介します。
誰でも簡単に作れるメタバースではありますが、ワールドの作り方を知らないと踏み出すのはハードルが高くなりがちです。
そんなハードルを下げるためにワールドの制作方法を一緒に見ていきましょう。
事前に自分のワールドを作るためのアカウントを作成する必要がありますので、新規アカウントの作成か、Googleアカウントと連携しておきましょう。
空間の作成
初めに空間の作成の仕方を紹介します。
ログイン後、左のメニューから「エリアの作成」を選択しましょう。
次にエリアの大きさを選択します。現在、αテスト版ではSマップ(5人が入れる)とMマップ(10人が入れる)の2つのサイズから選択して利用することになります。
選択後は、自分で好きなエリア名を設定するとワールドが作成されます。
この状態になるとワールドを自由に編集することが可能になります。
マップエディターの機能では現状以下のカスタマイズが可能です。
グラウンド…地形を、盛り上げた山や沈めて谷を作れます。
ペイント…草、コンクリート、大理石、溶岩、氷、カーペットなどから好きなものを選んで床を塗ることができます。
ウォーター…地形に川や湖を設置することができます。
配置物…草木や建物、キューブのパーツなどをワールド内に自由に配置できます。
ファンクション…ワールドのBGMやワールドの空・ライトの設定、進入禁止エリアの作成、スポーン地点の変更などができます。
ショップ…配置物を購入し、追加することが可能です。
αテスト版では自由に購入できますが、製品版では配布または購入したポイントを使用して購入することが可能です。
空間の公開および利用
完成したエリアを実際に公開していきましょう。
公開するには、ワールドを作るだけでなく、ワールドの情報を入力することが必要です。
以下の情報を設定する必要があります。
・公開設定…マップの公開範囲を決められます。
パブリック 誰でも見つけて入室することができます。
プライベート エリアの一覧に表示されなくなりますが、URLからエリアに入室可能です。
・エリア名…エリアの一覧に表示されるワールドの名前です。初期に設定したエリアの名前を変更できます。
・サムネイル…エリアのサムネイル画像を設定できます。エリアの一覧でワールドのイメージをするときに一番重要になってくる情報になりますので、目を引くものを設定しましょう。
・エリア紹介…ワールドについての紹介文を設定できます。
エリアの新規作成時は、プライベートの公開設定となっていますので、URLを公開しない限りは他の人が入室してくることはありません。また、制作途中や完成後にエリアに入る際は別途アプリをインストールする必要があります。
共同作成も可能
現在は、他の参加者がエリアに入室した状態でエリアを編集すると、その結果がリアルタイムに反映されます。
エリアに新しく川を作った場合、その川が突然同じエリアにいる参加者の目の前に出現することになります。
|『neem(ニーム)』を利用するには
「neem」を利用するには、前述した通りアカウントの作成が必須となります。
エリアを作成するだけの場合は、ウェブ上で行うことが可能ですが、実際に作成したワールドの中に入りたい場合は、アプリをインストールする必要があります。
当然、インターネットに接続できる環境は必須ですので、通信環境の良い場所でご利用ください。
動作環境は、Windows10,11の64bitのOSの入ったPCで、ブラウザはGoogle Chrome、 Microsoft Edgeを使用して、GTX1060以上のグラフィックボードが搭載されていることが推奨されています。
現状はWindowsのPCのみで動作するサービスですが、今後の開発でMacやスマートフォンといった端末でもアクセスできるようになる予定です。
|『neem(ニーム)』の今後
「neem」は現状、αテスト版という形でまだ製品版としてはリリースされていないサービスになりますので、まだまだ今後発展していく予定です。
具体的には、現状の大きさ以上のワールドを使用できるようになり、ワールド内に同時に滞在できる人数も増やすことができます。
また、空間を制作する際に配置するオブジェクトも今後追加されていく予定になっています。
公式サイトの機能や遊び方の紹介ページも随時更新されていますので、気になった方はこまめにチェックすると新しい情報が発表されているかもしれません。
|まとめ
今回は、新しく発表された自分で作れるメタバース「neem」について見てきました。
まだまだ開発途中というメタバースではありますが、簡単にワールドを作れるという自由度の高さは、分かったのではないでしょうか。
この記事で、興味を持ったらぜひ一度自分で作ってみるか、他のユーザーが作ったオリジナルエリアに入って遊んでみてはいかがでしょうか。
それでは次回のメタバース相談室でお会いしましょう!